アルカイダ暗殺を外部委託 CIA、米メディアが報道【ワシントン共同】ワシントン・ポストなど複数の米メディアは20日、中央情報局(CIA)が議会に秘密で進めた国際テロ組織アルカイダ指導部の暗殺計画を、2004年に民間警備会社ブラックウオーター(現社名はXe)に外部委託していたと報じた。元情報当局者らの話を引用している。 01年9月の米中枢同時テロ後、米政府はCIAが外部委託した契約業者を使ってテロ容疑者に過酷な尋問を実施した。今回の報道が事実ならば、ブッシュ前政権下での対テロ政策で外部委託がさらに広範に行われていたことになる。 CIAはブッシュ前大統領の指示で01年、アルカイダ幹部暗殺の秘密計画を立ち上げた。同紙によると、いったん中止された後の04年に外部委託の形で復活。元情報当局者は理由について「外注すれば(暗殺失敗など)万一の場合にCIAを守れる」と説明した。 今年6月にパネッタCIA長官が計画の存在を知り中止を命令、議会に通知した。暗殺が実行されていれば現地国の主権侵害となった可能性が高く、下院情報特別委員会が計画の妥当性について調査している。 ブラックウオーター社はCIAとのつながりが強く、イラクでの米要人警護などを受注。07年にはバグダッドで、警備員が攻撃を受けたとして銃を乱射、市民十数人を殺害する事件を起こした。 【共同通信】 |
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