2009年8月20日 20時57分更新
がん患者を励ます活動に取り組んでいた元落語家の男が大阪市内で覚せい剤を使ったとして、覚せい剤取締法違反の罪で逮捕・起訴されていたことがわかりました。
逮捕・起訴されたのは「笑福亭小松」として活動していた滋賀県草津市の元落語家で韓国籍の夏東雁被告(52)です。
警察の調べによりますと夏被告は、ことし6月、大阪市内の公園のトイレで覚せい剤を火であぶって吸ったとして、覚せい剤取締法違反の罪に問われています。
夏被告は京都市左京区の路上で友人が無免許運転の疑いで検挙された際、同じ車に乗っていて、様子がおかしいことに気づいた警察官による検査で尿から覚せい剤の成分が検出されたということです。夏被告は、おととしにも覚せい剤取締法違反の罪で逮捕されて有罪判決を受け、執行猶予の期間中で、警察によりますと「覚せい剤は大阪市内で知らない人から買った」と供述しているということです。上方落語協会などによりますと夏被告は、平成9年に胃がんの手術を受けたあと、がんを克服するためとして鹿児島から北海道まで歩いて旅をしながら各地で落語会を開いたほか、平成12年度の芸術祭賞では、演芸部門の優秀賞を受賞しましたが、3年ほど前から連絡がとれなくなり廃業したということです。