【ワシントン大治朋子】米ワシントン・ポスト紙とABCテレビが19日発表した合同世論調査によると、アフガニスタンでの戦争について、「戦う価値がない」と答えた人が51%にのぼった。同様の調査は07年2月から6回行われているが、「価値がない」との回答の割合が過半数を占めたのは初めて。米国内の厭戦(えんせん)気分の高まりを示している。
同紙によると、アフガン戦争について「米国への利益と代償を考えて、戦う価値があると思うか」との質問に、「ない」と答えたのは51%で、「ある」の47%を上回った。オバマ米大統領が就任した直後の今年2月には、「価値がある」が50%、「ない」は47%だった。半年間で、ほぼ逆転した格好だ。
20日のアフガン大統領選で誕生する新政権については、効果的な統治の実現に「確信がある」との答えは34%で、「ない」は64%だった。また、駐留米軍の規模については45%が削減すべきだと答え、現状維持は27%。増派支持は24%だった。今年1月時点では、増派を求める人は34%で多数派だった。
毎日新聞 2009年8月20日 18時48分