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最終更新:2009年8月20日(木) 0時14分

なぜ選挙を妨害?、タリバンが語る

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 タリバンによる選挙妨害が続くなか、20日、アフガニスタンの大統領選が行われます。

 アフガニスタンでは18日、大統領府がロケット弾で襲われたあとも、選挙管理委員会や選挙スタッフを標的にしたとみられる爆弾テロなどが相次いでいるほか、銀行のビルがタリバン兵に占拠され銃撃戦になるなど、依然、緊張状態が続いています。

 選挙妨害を宣言している反政府武装勢力タリバンは、「選挙にいくな」と書いたビラを各地の民家や、住民が集まるモスクにばらまいています。投票に行ったものに対しては、「行動を起こす」として、危害を加えることも示唆しています。

 なぜ、彼らは選挙を妨害するのでしょうか。タリバンのスポークスマンが電話インタビューに答えました。

 「この選挙はアメリカが仕組んだものだ。アフガン国民の多くはそれに気づいていない。気づけば選挙に反対するはずだ。我々はアメリカ的な考え方には反対だ。外国軍や米軍のせいで、たくさんのアフガン人が殺されている。タリバンが攻撃したとしても、その標的は(市民ではなく)外国軍だ」(タリバンのスポークスマン)

 現在、アフガニスタンで行われている多国籍軍によるタリバン掃討作戦では、空爆などの巻き添えで多くの民間人が犠牲になっています。そこから生まれた反米感情や貧しさから、タリバンに加わる若者も少なくありません。

 タリバンが復活し、その存在が無視できなくなる中、政府もタリバンとの和解や停戦を試みてきましたが、結局、失敗に終わり、多国籍軍の掃討作戦が本格化して以来、状況は悪化しています。

 (Q.選挙の日までに、カブールで攻撃する可能性は?)
 「もちろん、もちろん」(タリバンのスポークスマン)

 スポークスマンは、カブール市内に20人のタリバン兵が潜伏していて、命令があれば、いつでも自爆テロを実行できる状態にあると警告しています。(19日23:04)