2009年08月18日
NEW[ｼﾘｰｽﾞ･ｵﾔｼﾞの悪口��]ｵﾔｼﾞの声は超ﾃﾞｶｲのです!
ｵﾔｼﾞの話は長い…｡
前回はその話をしました｡
しかし…｡
話が長いだけならまだ我慢もできます｡問題はｵﾔｼﾞの声の大きさにあるのです｡これは単なる迷惑にとどまらず近くにいる自分としては常に難聴の危険と隣合わせといっても過言ではありません｡
とにもかくにも普段からｵﾔｼﾞの話し声が異常に大きすぎるのです｡とにかく声がﾃﾞｶい｡つまり喧しいのです｡ｵﾔｼﾞと直接または電話で話したことがある人ならご存知だと思います｡
決して意識して､たとえば相手を威圧したりする目的で大声を出しているわけではないのは自分がわかっています｡日常の声が大きいのですから困っているのです｡
では､どれくらい声が大きいのか? たとえるならば､一般人が3人集まって同時に普段より大声で話すときと同程度の大きさといったらいいでしょうか？ ひょっとするとそれ以上かもしれません｡あくまで普通の声の大きさの話です｡つまりｵﾔｼﾞは3人分､否それ以上の声量を持っていることになります｡
ｵﾔｼﾞは自称ｱﾏﾁｭｱ･ｿﾝｸﾞﾗｲﾀｰを気取ってますが､もしｵﾔｼﾞがﾜﾝﾏﾝｺﾝｻｰﾄでも開いたならば､その辺の私立会館程度のｷｬﾊﾟではﾏｲｸはいらないと断言します｡
肺活量も人並みでなく､声帯も超健康な証拠かもしれませんが…｡
日常の話し声がこんなんだから､誰かを怒鳴っているときの声は輪をかけて凄まじいの一言です｡ｵﾔｼﾞが怒鳴っている現場にいる人は特に夢現舎のｽﾀｯﾌならばよく理解できるはずです｡
特徴あるﾀﾞﾐ声にﾌﾟﾗｽしてまるで超音波を発するように甲高く響き渡ります｡確実に周囲の人の耳をおかしくします｡
前回はその話をしました｡
しかし…｡
話が長いだけならまだ我慢もできます｡問題はｵﾔｼﾞの声の大きさにあるのです｡これは単なる迷惑にとどまらず近くにいる自分としては常に難聴の危険と隣合わせといっても過言ではありません｡
とにもかくにも普段からｵﾔｼﾞの話し声が異常に大きすぎるのです｡とにかく声がﾃﾞｶい｡つまり喧しいのです｡ｵﾔｼﾞと直接または電話で話したことがある人ならご存知だと思います｡
決して意識して､たとえば相手を威圧したりする目的で大声を出しているわけではないのは自分がわかっています｡日常の声が大きいのですから困っているのです｡
では､どれくらい声が大きいのか? たとえるならば､一般人が3人集まって同時に普段より大声で話すときと同程度の大きさといったらいいでしょうか？ ひょっとするとそれ以上かもしれません｡あくまで普通の声の大きさの話です｡つまりｵﾔｼﾞは3人分､否それ以上の声量を持っていることになります｡
ｵﾔｼﾞは自称ｱﾏﾁｭｱ･ｿﾝｸﾞﾗｲﾀｰを気取ってますが､もしｵﾔｼﾞがﾜﾝﾏﾝｺﾝｻｰﾄでも開いたならば､その辺の私立会館程度のｷｬﾊﾟではﾏｲｸはいらないと断言します｡
肺活量も人並みでなく､声帯も超健康な証拠かもしれませんが…｡
日常の話し声がこんなんだから､誰かを怒鳴っているときの声は輪をかけて凄まじいの一言です｡ｵﾔｼﾞが怒鳴っている現場にいる人は特に夢現舎のｽﾀｯﾌならばよく理解できるはずです｡
特徴あるﾀﾞﾐ声にﾌﾟﾗｽしてまるで超音波を発するように甲高く響き渡ります｡確実に周囲の人の耳をおかしくします｡
ｵﾔｼﾞの怒鳴り声にまつわるｴﾋﾟｿｰﾄﾞを紹介します｡
自分が小学5年生のときだったと記憶しています｡ある日ｵﾔｼﾞが自宅ﾏﾝｼｮﾝのﾊﾞﾙｺﾆｰで電話をしていました｡相手はｸﾗｲｱﾝﾄの社長で､夢現舎への入金が期日を過ぎても一向に振り込まれていないことについてｵﾔｼﾞがｸﾚｰﾑをつけたのです｡
最初のうちは比較的我慢できる大きさでした｡ところが突然､物凄い怒鳴り声が響いてきました｡
たまたま自分もﾙｰﾌﾊﾞﾙｺﾆｰにいました｡それはただ声が大きいだけでなく､1ｵｸﾀｰﾌﾞ低いｷｰで恐ろしくﾄﾞｽが利いていました｡まるでよくｵﾔｼﾞに聴かされるﾛｯｸﾊﾞﾝﾄﾞ･ｷｯｽのｼﾞｰﾝｼﾓﾝｽﾞ並みの､ﾀﾞﾐ声だけどよく通るﾏｼﾝｶﾞﾝのような声です｡
ｶﾞｷだった自分はｵﾔｼﾞの怒鳴り声に怯えながら､つい外の景色を眺めてみました｡そのときです｡遥か遠く(直線距離で300mはあると思います)にあるﾏﾝｼｮﾝの窓が一斉に開き､住人たちが顔を出してこちらを凝視してきたのです｡
興味を覚えた自分は子供の好奇心から急いでｵﾔｼﾞの双眼鏡を持ち出し周囲を見ました｡なんともっと遠くのﾏﾝｼｮﾝの窓まで全開状態で住人たちがｷｮﾛｷｮﾛする姿が見えました｡間違いなくｵﾔｼﾞの怒鳴り声は半径1kmは届いていたと断言します｡
おそらくｵﾔｼﾞの尋常ではない怒鳴り声が2km四方に響いたのでしょう｡しばらくしてｵﾔｼﾞが電話を切ると住人たちはあわてて姿を消しました｡
あの光景は今でもﾊｯｷﾘと覚えています｡
ちなみに､ｵﾔｼﾞが何故､豹変したのか後で聞いて自分はｶﾞｷなりの正義感から納得しました｡ｵﾔｼﾞは仕事関係の話し合いで相手がｷﾚたり感情的になるのを嫌います｡
｢ﾋﾞｼﾞﾈｽの場合は互いが紳士的な話し合いを心がけるべきだ｡かといって相手が感情的になっても絶対に気圧されてはいけない｡ｷﾚた相手には同じ土俵で潰してやれ｣
ｵﾔｼﾞが会社でｽﾀｯﾌによくいう言葉です｡
実際､ｵﾔｼﾞは相手が紳士的な対応をするかぎり､驚くほど腰も低く温和です｡でも相手がｹﾝｶ腰になるとｵﾔｼﾞは必ずそれ以上にｹﾝｶ腰で応じます｡それがｵﾔｼﾞの主義だといいます｡
そのときも相手側の社長がｵﾔｼﾞの追及に窮してつい言葉を荒げたのが発端だったようです｡ｸﾗｲｱﾝﾄの社長もきっとｵﾔｼﾞの迫力にﾀｼﾞﾀｼﾞになったことでしょう｡
あれ以来､ｵﾔｼﾞがﾍﾞﾗﾝﾀﾞで怒鳴る姿を何度も目にすることになります｡いつしかそれは当たり前の光景になってしまいました｡
ｵﾔｼﾞとしては部屋のなかにいる自分やﾍﾟｯﾄのｴﾙやｸｰを驚かせまいという気づかいからﾊﾞﾙｺﾆｰに出て電話をしているつもりのようです｡でも自分やｴﾙは助かるけれど近所の人たちには大迷惑です｡
そんな日常茶飯事のおかげで､ｵﾔｼﾞはﾔｸｻﾞとご近所はもちろん町内や隣町の人たちから思われているのは間違いありません｡普段のｵﾔｼﾞは近所の人に会ってもたまげるほど腰が低いのですが…｡
ｵﾔｼﾞ曰く､声が大きいのは空手の稽古の影響と故･大山倍達総裁の真似らしいです｡とはいえ､きっと生来のものだと自分は思います｡ｵﾔｼﾞはよくいいます｡
｢自分を豪快に見せたいとか豪傑ぶってわざと意識してﾃﾞｶｲ声で威圧するように話したり酒豪ぶりを自慢する人間が空手界には多いけど､そんなﾔﾂに限ってｾｺいし気が小さいんだよ｡俺は大嫌いだ!｣
ｵﾔｼﾞの大声にはそんな計算が一切ないのはよくわかります｡でもその分､いつも変わらないのがいいのか悪いのか､困ったものです｡
怒鳴っているときはもちろん､普通に会話をしていても喧しいｵﾔｼﾞが自分は好きだし､たまに憧れることもあります｡声の大きさは｢自信｣の表れでもあると思うからです｡ですが､息子の自分としては時に心からｳﾝｻﾞﾘしたり呆れたりもするのです…｡
毎晩､ｵﾔｼﾞは猫のﾐﾙを抱いて寝ています｡ついでながらｵﾔｼﾞのｲﾋﾞｷがまたまた物凄いのです｡ｵﾔｼﾞのｲﾋﾞｷで自分が目を覚ますと､必ずﾐﾙは前足で耳をふさぎ､丸くなって布団に潜っています｡ﾐﾙが難聴にならないか毎日ﾊﾗﾊﾗしています｡
(つづく)
自分が小学5年生のときだったと記憶しています｡ある日ｵﾔｼﾞが自宅ﾏﾝｼｮﾝのﾊﾞﾙｺﾆｰで電話をしていました｡相手はｸﾗｲｱﾝﾄの社長で､夢現舎への入金が期日を過ぎても一向に振り込まれていないことについてｵﾔｼﾞがｸﾚｰﾑをつけたのです｡
最初のうちは比較的我慢できる大きさでした｡ところが突然､物凄い怒鳴り声が響いてきました｡
たまたま自分もﾙｰﾌﾊﾞﾙｺﾆｰにいました｡それはただ声が大きいだけでなく､1ｵｸﾀｰﾌﾞ低いｷｰで恐ろしくﾄﾞｽが利いていました｡まるでよくｵﾔｼﾞに聴かされるﾛｯｸﾊﾞﾝﾄﾞ･ｷｯｽのｼﾞｰﾝｼﾓﾝｽﾞ並みの､ﾀﾞﾐ声だけどよく通るﾏｼﾝｶﾞﾝのような声です｡
ｶﾞｷだった自分はｵﾔｼﾞの怒鳴り声に怯えながら､つい外の景色を眺めてみました｡そのときです｡遥か遠く(直線距離で300mはあると思います)にあるﾏﾝｼｮﾝの窓が一斉に開き､住人たちが顔を出してこちらを凝視してきたのです｡
興味を覚えた自分は子供の好奇心から急いでｵﾔｼﾞの双眼鏡を持ち出し周囲を見ました｡なんともっと遠くのﾏﾝｼｮﾝの窓まで全開状態で住人たちがｷｮﾛｷｮﾛする姿が見えました｡間違いなくｵﾔｼﾞの怒鳴り声は半径1kmは届いていたと断言します｡
おそらくｵﾔｼﾞの尋常ではない怒鳴り声が2km四方に響いたのでしょう｡しばらくしてｵﾔｼﾞが電話を切ると住人たちはあわてて姿を消しました｡
あの光景は今でもﾊｯｷﾘと覚えています｡
ちなみに､ｵﾔｼﾞが何故､豹変したのか後で聞いて自分はｶﾞｷなりの正義感から納得しました｡ｵﾔｼﾞは仕事関係の話し合いで相手がｷﾚたり感情的になるのを嫌います｡
｢ﾋﾞｼﾞﾈｽの場合は互いが紳士的な話し合いを心がけるべきだ｡かといって相手が感情的になっても絶対に気圧されてはいけない｡ｷﾚた相手には同じ土俵で潰してやれ｣
ｵﾔｼﾞが会社でｽﾀｯﾌによくいう言葉です｡
実際､ｵﾔｼﾞは相手が紳士的な対応をするかぎり､驚くほど腰も低く温和です｡でも相手がｹﾝｶ腰になるとｵﾔｼﾞは必ずそれ以上にｹﾝｶ腰で応じます｡それがｵﾔｼﾞの主義だといいます｡
そのときも相手側の社長がｵﾔｼﾞの追及に窮してつい言葉を荒げたのが発端だったようです｡ｸﾗｲｱﾝﾄの社長もきっとｵﾔｼﾞの迫力にﾀｼﾞﾀｼﾞになったことでしょう｡
あれ以来､ｵﾔｼﾞがﾍﾞﾗﾝﾀﾞで怒鳴る姿を何度も目にすることになります｡いつしかそれは当たり前の光景になってしまいました｡
ｵﾔｼﾞとしては部屋のなかにいる自分やﾍﾟｯﾄのｴﾙやｸｰを驚かせまいという気づかいからﾊﾞﾙｺﾆｰに出て電話をしているつもりのようです｡でも自分やｴﾙは助かるけれど近所の人たちには大迷惑です｡
そんな日常茶飯事のおかげで､ｵﾔｼﾞはﾔｸｻﾞとご近所はもちろん町内や隣町の人たちから思われているのは間違いありません｡普段のｵﾔｼﾞは近所の人に会ってもたまげるほど腰が低いのですが…｡
ｵﾔｼﾞ曰く､声が大きいのは空手の稽古の影響と故･大山倍達総裁の真似らしいです｡とはいえ､きっと生来のものだと自分は思います｡ｵﾔｼﾞはよくいいます｡
｢自分を豪快に見せたいとか豪傑ぶってわざと意識してﾃﾞｶｲ声で威圧するように話したり酒豪ぶりを自慢する人間が空手界には多いけど､そんなﾔﾂに限ってｾｺいし気が小さいんだよ｡俺は大嫌いだ!｣
ｵﾔｼﾞの大声にはそんな計算が一切ないのはよくわかります｡でもその分､いつも変わらないのがいいのか悪いのか､困ったものです｡
怒鳴っているときはもちろん､普通に会話をしていても喧しいｵﾔｼﾞが自分は好きだし､たまに憧れることもあります｡声の大きさは｢自信｣の表れでもあると思うからです｡ですが､息子の自分としては時に心からｳﾝｻﾞﾘしたり呆れたりもするのです…｡
毎晩､ｵﾔｼﾞは猫のﾐﾙを抱いて寝ています｡ついでながらｵﾔｼﾞのｲﾋﾞｷがまたまた物凄いのです｡ｵﾔｼﾞのｲﾋﾞｷで自分が目を覚ますと､必ずﾐﾙは前足で耳をふさぎ､丸くなって布団に潜っています｡ﾐﾙが難聴にならないか毎日ﾊﾗﾊﾗしています｡
(つづく)
gokuakunin15mei at 04:48│
│ｵﾔｼﾞと自分