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最終更新:2009年8月18日(火) 5時42分

死者急増、英でアフガン撤退論高まる

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 20日に大統領選挙が行われるアフガニスタンでは、反政府武装勢力タリバンとの戦闘による多国籍軍の兵士の死者が最近急増していて、イギリスでは軍撤退を求める声が高まっています。

 17日、新聞に掲載されたイギリス軍兵士の顔写真。これはすべてアフガンでの戦闘で死亡した兵士たちです。

 大統領選挙を前に治安が悪化するアフガンではテロが続発しており、先週末、2001年の軍事作戦開始以降のイギリス軍兵士の死者がついに200人を超えたのです。

 「テロ計画の4分の3は、パキスタンとアフガニスタンの山岳地帯からです。(軍事作戦は)イギリスと世界を安全にするためのことです」(イギリス ブラウン首相)

 「テロ計画の4分の3はパキスタンとアフガンの山岳地帯からだ」。ブラウン首相がこう強調するように、地下鉄同時テロを経験したイギリスでは、パキスタンの過激派とつながるタリバンとの戦闘に対して一定の支持がありました。

 しかし今年5月以降、タリバンの攻勢でイギリス軍兵士の死者が急増。先月は月別の死者が過去最悪を記録し、急速に戦闘継続の是非を問う声が上がっているのです。

 「政府は、もっとわかりやすくアフガンでの成果と撤退した場合のリスクを説明する必要がある」(元英軍アフガニスタン司令官 リチャード・ケンプ氏)

 メディアの調査では6割近い人が軍の撤退を求めており、政府が戦略そのものの見直しを迫られる可能性も出始めています。(18日02:49)