日本最大のマンガの祭典「コミックマーケット(コミケ)76」が16日、閉幕した。最終日は20万人が来場、3日間で計56万人となり、昨夏の55万人を超える過去最高の入場者数を記録した。
最終日は、創作を中心に約1万1000サークルが出展し、プロのマンガ家やイラストレーターも多く出展。開場からわずか1時間後の午前11時に作品が完売するサークルもあるなど、人気の「壁サークル」には長い列ができた。コスプレ広場も盛況で、猛暑にも負けず、さまざまなアニメやゲームのキャラクターが登場し、写真の撮影などに応じていた。企業ブースでは、アニメキャラのコスプレをしたコンパニオンがチラシやうちわなどを配布したり、来場者からの記念撮影に応じたりしていた。
主催のコミックマーケット準備会は「報道などでコミケのことを知り、初めて参加する若い人が増えており、案内などにスタッフの人数を割くなど対応した。今後は、スムーズな運営のためにも、来場者が『お客様』でなく『参加者』の意識を持ってもらえれば」と分析している。
次回の「コミケ77」は09年12月29~31日の3日間、東京ビッグサイトで開かれる予定。【河村成浩】
2009年8月16日