【エルサレム前田英司】パレスチナ自治区ガザ地区南部のラファで14日、イスラム原理主義組織ハマスと、国際テロ組織アルカイダに同調する「神の戦士」と呼ばれる地元の過激派集団が銃撃戦を展開。ハマスは15日、同集団の指導者を殺害したと発表した。AP通信によると、指導者は自爆したとみられる。この戦闘で子供1人を含む計24人が死亡、約150人が負傷した。
「神の戦士」は新興集団とされ、イスラム法の徹底を追求。14日の金曜礼拝でガザに「イスラム統治国家」を確立すると宣言した。ガザを支配するハマスは「不穏分子」とみなして警戒、同集団の活動拠点のモスク(イスラム礼拝所)や指導者宅などを急襲した。
毎日新聞 2009年8月15日 18時10分(最終更新 8月15日 22時10分)