最終章
二重の世界
俺は健康体じゃない。25歳から死ぬまで。
一度手術すれば目の筋肉は1ミリ縮む。もう上も下も筋肉は触れない。触ると瞼が閉じなくなり、目が開いたままで眠らなくてはならなくなる。限界だ。
結局、二重の世界で生きて行く。
パンチドランカー症状でひくつく手を伸ばした先は空虚な暗い空・・・。
オレは、本懐を遂げられなかった・・・。
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