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2009年8月16日(日)「しんぶん赤旗」

南京で戦争体験の漫画展

ちばてつや・森田拳次氏ら


写真

(写真)展示会の実演会で描いた絵を掲げるちばてつやさん(右)ら日中の漫画家=15日、南京(山田俊英撮影)

 【南京=山田俊英】日本の著名漫画家が戦争体験を描いた展示会「日本の100人の漫画家が描いた8月15日」が15日、中国・南京市の南京大虐殺記念館で始まりました。ちばてつや、森田拳次両氏をはじめとする日中の漫画家が出席して開幕式が行われ、日中不戦と平和を誓いました。

 南京は1937年に日本の侵略軍が市民を大量虐殺した地。そこで日本人の戦争体験の展示会が開かれたことについて、ちばさんは開会あいさつで「暗い歴史のある南京で開かれるとは思ってもみなかった」と中国側の決断に感謝を表明しました。中国アニメ協会の陳民沢副会長は「漫画を通じて世界平和に向けて一緒に努力しましょう」とあいさつしました。

 日本からの訪問者や南京市民ら約300人が参加し、サイン会に多くの人が列をつくりました。

 展示会には終戦を中国で迎えたちばさん、森田さんのほか、水木しげるさん、海老名香葉子さん、高倉健さんら100人以上の漫画家、作家、俳優らが160点余の漫画や色紙を寄せました。

 大学生の張晶晶さん(20)は、「祖父母は南京虐殺の生き残りで、亡くなるまで日本を嫌っていた。私は未来を見なければと思う。日本人も戦争でひどい目にあったことがわかってよかった」と感想を語りました。

 展示会は11月15日まで開かれます。


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