パレスチナ自治区ガザ(CNN) ガザを実効支配するイスラム強硬派ハマスの関係筋によると、同地で14日、イスラム法に従ったより厳格な統治を要求する勢力とハマスが衝突し、13人が死亡した。負傷者は100人以上となっている。
ハマスと、より過激なイスラム勢力の衝突となっている。
「ジュンド・アンサール・アラー(神の戦士)」と名乗る勢力で、アブドゥルラティフ・ムーサ師が率いている。衝突は数時間続き、ハマスが同師の自宅を爆破した後、沈静化したという。同師は逃走したとみられ、ハマスが行方を追っているという。
ハマスの報道官は、神の戦士を不法集団と非難、メンバーに投降を呼び掛け、応じなければ厳しく対応すると警告した。同勢力はガザ南部ラファを拠点にし、ムーサ師は国際テロ組織アルカイダに同調しているともされる。ハマスに対しイスラム法のより厳格な適用を要求していた。
同師は14日、モスク(イスラム教礼拝所)で説教を行ったが、ハマス戦闘員がこのモスクを制圧しようとし、衝突したという。ムーサ師は説教で、イスラム国家の誕生を宣言していた。ハマスはこれまでモスクの明け渡しを要求していたという。