地方は終焉を迎え、無秩序な空間は途方もなく宇宙まで続く。
2009年8月
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
前月 翌月


民俗学(176)
農村環境(190)
ひとから学ぶ(575)
自然から学ぶ(162)
歴史から学ぶ(103)
つぶやき(287)

2009年08月
2009年07月
2009年06月
2009年05月
2009年04月
2009年03月
2009年02月
2009年01月
2008年12月
2008年11月
2008年10月
2008年09月
2008年08月
2008年07月
2008年06月
2008年05月
2008年04月
2008年03月
2008年02月
2008年01月
2007年12月
2007年11月
2007年10月
2007年09月
2007年08月
2007年07月
2007年06月
2007年05月
2007年04月
2007年03月
2007年02月
2007年01月
2006年12月
2006年11月
2006年10月
2006年09月
2006年08月
2006年07月
2006年06月
2006年05月
2006年04月
2006年03月
2006年02月
2006年01月
2005年12月
2005年11月
2005年10月
2005年09月
2005年08月
2005年07月

高速道路の受益者とは
伊那谷の異空間
戸惑い
スイカと塩
建設関連のさらなる低迷時代に
教員へのまなざし
やられてもやり返さないという志
不登校児童の数に揺れるなかれ
オミナエシ
伊那田島駅

通りすがり/高速道路の受益者とは
trx_45/雨戸のこと
ボッケニャンドリ/雨戸のこと
trx_45/自然保護から見るリニア
Aki/自然保護から見るリニア
trx_45/勘違いをしている人々
Aki/勘違いをしている人々
trx_45/北陸新幹線へ
trx_45/洗い物
ボッケニャンドリ/洗い物

政権交代 (日本のまつりごと)
ダイオキシン (ダイオキシン@ナビ)
リニア中央新幹線 ルート (今日の重要ニュース(ダイジェスト版))
リニア中央新幹線 奈良 (流行通信ニュースダイジェスト)
折りたたみ自転車 かご (今日のきになるエンタメニュース)
高速道路 割引 (高速道路 割引)
自動車整備士 (自動車整備士ガイド)
なすビーム★ (なすビーム★)
食糧自給率の幻想 (駒沢亭日乗)
電動(アシスト)自転車はこんなに楽チン♪ (電動自転車&折りたたみ自転車比較NAVI)

TRX factory
TRX factory 掲示板
民俗学断章

goo ID
trx_45
性別 :
都道府県 : 長野県
自己紹介




このブログを自分のRSSリーダーに登録して毎日チェックしよう!ブログをリーダで読む


携帯
携帯からもアクセス

QRコード使い方
QRコード対応携帯からアクセスできます





 日本空間情報技術という飯田市にある会社が破産手続きに入ったという報道は、地元信濃毎日新聞の第1社会面を2日続けて彩った。旧社名ジャステックというこの会社は、近ごろはめっきりGISにのめっていた。報道で旧社名を併記するほど旧社名時代の伸びによって現在の地位を築いていたということなのだろうが、まだ現社名になってから長い歴史がない。旧社名を併記しているが、この会社の旧社名というと、ジャステックよりもさらに前の信濃写真工房という名のほうが、わたしには印象深い。もともとは今のようなコンピューター処理が一般化する以前の時代、大判の写真コピーや編集という部分を担っていた。設計図がキャドで書かれるようになる以前の、いわゆるアナログ時代、手書き時代のコピーが主な仕事だったように思う。

 その後測量部門に手を広め、公共事業の右肩上がり時代に後発ではあったが規模拡大を進めていった。ところが我が社もそうだが、長野県の財政難に合わせたようにそうした仕事は激減。加えてこうした委託業務の入札率は50%近いところまで落ち込み、かつての倍の仕事を行なわないと前と同じ収入を得られない状態になっていった。そんななか、この会社はGISに県内の会社ではいち早く手をかけ、独自のGISのシステムを構築していった。独自のものだから開発費に多大な投資をしたに違いない。今から3、4年前のまだジャステック時代のことであるが、給与の支払いが滞っているなんていう噂をあちこちで聞いた。当時から大丈夫なんだろうか、なんていう雰囲気があったが、いずれにしてもすでにGIS主体の業務に転換していた時期なのだろう。

 2/2の信濃毎日新聞朝刊によれば、GISのシステム保守をどうしたらよいかと、この会社のシステムを導入した自治体が困惑しているようだ。お膝元の飯田市や豊丘村のほか、長野市もそのシステムを導入していたことを知った。世の中はこうした情報技術の部門でさまざまなシステムが氾濫している。そうしたシステムがたとえばマイクロソフトのOSのようにかなりの部分で汎用化している場合はまだしも、さらなる専門的なシステムに依存している場合は、その後の管理をどうしていくか、という部分で複雑な問題が多いことを示している。お役所ごと導入するシステムは異なるし、その導入に際してその後のシステム更新をどう継続してゆくかという部分は、導入段階での大きなポイントとなる。いざ導入先が破産するという現実を見て、我が社でも同様なシステムの提供をしようとしているが、果たして我が社は未来永劫継続するかは怪しい。営業は一種の詐欺のようなものだ。話術の上手いやつは仕事をとってくる。しかし、大雑把にいえば詐欺師のようなものだ。そこで会話された内容がどれほど正確かは、当事者のみのわかるところだ。そういう意味では、もともとわたしには怪しいイメージのあったこの会社のシステムを導入した自治体は、どこまでこの会社の姿を把握していたのだろうか。

 まったくもって中央で同じことをしている会社が、長野県のような場所で同じ仕事をしても見合う収入はない。それほどもの作りではない世界の仕事は複雑化しているし、対価が正当なのかどうかも解りづらくなっている。

 ところで、外国労働者に働かせる、あるいは外国にもの作りの場を求めていった原点に、対価の安い場所としての地方がそうでなくなったことがある。もともと地方とは、中央にとっての後進国だったわけだ。コストを下げる目的がその目的を達せられなくなって外国へ流れ出た。その先も対価が上がってゆかない補償はない。とはいえ、だからといって地方は中央にとっての後進国という位置関係はいまだにかわらない。きっと中国並みの労働対価で働く地域が日本に現れたら、その地域に一流企業は工場を設置するのだろう。工場誘致したいのなら、労働対価を押さえた地域システムを作る、そんな時代がやってくるのかもしれない。いや、すでにそういうことになっていて、わたしが知らないだけなのか・・・。

Comment (0) | Trackback (2)

前の記事へ次の記事へ
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
規約に同意の上 コメント投稿を行ってください。
※文字化け等の原因になりますので、顔文字の利用はお控えください。
下記数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。この数字を読み取っていただくことで自動化されたプログラムによる投稿でないことを確認させていただいております。
数字4桁
 
この記事のトラックバック Ping-URL
 
 
 
 
国際航業のこの経営は許されるのか? (国際航業株式会社についておしえて!)
環境施設や農業土木など、部門廃止を次々に行い、子会社を作り送り込む準備ができた。 リストラの方策として、組合員以外の管理職から出向させ、来年度早々には組合員を出向させ、構造改革の3ヶ年の内に転籍(退職)させる。 うまい方法を実行しようとし始めたが、その前...
 
 
 
何もしないで業績好調?なのにリストラ! (国際航業株式会社についておしえて!)
第一4半期業績好調。 企業努力は全く無し。社員教育はほったからし。 営業施策いまだ実行されず如何して受注が上がっているの? 営業事業部っていらないね。 関西事業所(尼崎)にリストラ外注会社立ち上げて、未だにリストラ社員空間事業部15名程度? 動かせないのは?...