大阪放送局

2009年8月15日 12時27分更新

高校中退者減らす対策へ


昨年度、大阪府内の高校を卒業せずに途中で退学した生徒の割合は、全国の都道府県で最も高く3%に達したことから、府の教育委員会は具体的な対策を進めることにしています。

文部科学省の「学校基本調査」によりますと、昨年度の1年間に大阪府内の高校を卒業せずに途中で退学したのは6576人で、前の年度と比べて881人減少しました。
在籍者数に退学者が占める割合は、全国の都道府県で唯一3%に達し、平成17年度に調査方法が国立の高校を含めるように変更されてから、4年連続で全国の都道府県で最も高くなっています。
退学の理由は、私立高校の場合多い順に「別の高校を希望」(22.9%)「学校の雰囲気があわない」(10.6%)となっています。
一方、府立高校の場合は「高校生活に熱意がない」(17.1%)「就職を希望」(14.7%)などとなっています。
大阪府教育委員会は「退学者が多いことを厳しく受け止めたい」としており、調査結果を全国と比較するなど詳しく分析したうえで、学校で何ができるのかを検討し具体的な対策を進めることにしています。