市立根室病院(荒川政憲院長)で唯一の産婦人科医として1月に広島県の病院から赴任した常勤医師(43)が9月末で退職することが13日、分かった。産婦人科医をもう1人確保できれば、分娩(ぶんべん)が再開されると期待していた市民の夢は再び遠ざかった。
病院関係者によると、この医師は退職の理由に、分娩再開に必要なもう1人の産婦人科医と最低3人の新たな助産師の確保のめどが立たないことを挙げているという。
同市では、産婦人科医の派遣がなくなった06年9月から分娩ができなくなっていた。【本間浩昭】
毎日新聞 2009年8月14日 地方版