― 若い女性から絶大な支持を得ているピーチ・ジョン。この名前をどこかで耳にしたことのある方も多いのではないだろうか。ところで、ピーチ・ジョンってどういう意味?
「ブランド名を何にしようかって考える時、Pのつくものがいいなって思ってたんです。それからピーチっていうのが思い浮かんで、『ピーチ・何とか』の何とかに当てはまる言葉を色々考えていたら、そばにいた会長が、『ピーチときたらジョンだろう』っていうんですよ。理由を聞いたら、『ジョンはアメリカの太郎だ。だからピーチ・ジョンで桃太郎だ』って(笑)。ほんとにくだらない親父ギャグだったんですけど、ネーミングなんてそういう方が人も真似しないしいいんだよってことで、この名前に決まったんです(笑)。」
― カリスマ的ブランドの名前の由来が、そんな親父ギャグだったなんて・・・。後で伺ったのだが、某クイズ番組の問題になったこともあるそうだ。会長さん、とっても素敵です。
さて、下着に携わって18年という野口さん。最近は見せブラというものもある位、下着にもおしゃれを求める女性が増えている。日本女性のそういった意識の変化とともに、野口さんは歩んでこられた。
「私が下着の仕事を始めたばかりの頃は、下着の知識のある人はまだまだいなくって、胸が透けちゃうと恥ずかしいし、みんなブラジャーをしてるからしなくちゃ、っていうくらいだったんです。おしゃれって言うよりも肌着に近い感覚ですね。サイズアップをするだったりってことは、一切だれも考えてなかったでしょうね。でも今は、体の形を変えたり、カラフルなデザインのものやセクシーなものを身に付けたりして自分を上げる、っていう捉え方に変わってますよね。ブラのストラップが見えてたら、『見えてますよ』って昔はいいましたけど、今は誰もいいませんからね(笑)。」
― 女性がセクシーな下着を着るのって、ズバリ何のためなんでしょうか?
「男性のためというよりは、自分自身が女性であり、セクシーであるっていう自信をつけるためのものだと思いますね。自分のキャラクター作りっていうのかな。例えば、ピンクの下着を着ているとやさしい気持ちになるし、黒いのをつけてると強い気持ちになりますからね。」
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