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【元気のでる歴史人物講座】(32)大西瀧治朗 神風特攻隊が遺したもの
日本はわれわれが思っている以上に世界の国々、人々から深く親愛され尊敬されている。
世界が日本を尊敬する理由の一つに神風特攻隊がある。敗れはしたものの世界の覇権を握る米英に対して敢然と立ち上がり、神風特攻まで行い、死戦死闘した日本民族の勇気と気概に、世界の人々は今も心の奥底で畏怖(いふ)と尊敬の念を抱き続けているのである。
この神風特攻隊を組織し指揮したのが大西瀧治郎(たきじろう)海軍中将である。大西は特攻を敢行した理由をこう述べている。
「この神風特別攻撃隊が出て、しかも万一負けたとしても日本は亡国にならない。これが出ないで負ければ真の亡国になる」
「ここで青年が起(た)たなければ日本は滅びますよ。しかし青年たちが国難に殉じていかに戦ったかという歴史を記憶する限り、日本と日本人は滅びないのですよ」
比類なく尊く立派な歴史と伝統を有する日本を滅亡させないために、大西は心を鬼にし涙をふるって神風特攻作戦を推進し、最後に責任を取り割腹自殺した。
特攻は玉砕戦とともに米軍を震撼(しんかん)させた。その結果、アメリカは講和条件を緩和、日本は辛うじて亡国から免れた。
大西の言葉を銘記したい。日本はいざとなれば神風となって祖国を守り戦い抜く民族−世界の人々をかく思わせてきたことが、日本の存立にとり計り知れぬ力となっているのである。(日本政策研究センター主任研究員 岡田幹彦)
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