名古屋市交通局は17日、市営バスの男性運転手5人(41~67歳)が、乗客への払戻金として用意した現金計約87万円を着服していたと発表した。市は愛知県警に刑事告訴するとともに、行政処分を行う。
同局によると、5人は乗客が運賃を誤って多めに支払った際などに、払い戻し用として車内料金箱に入れている10円硬貨を不正に取り出し、再び料金箱で100円や500円硬貨に両替して着服していたという。
2人は「昼食代の足しにした」「パチンコ代に使った」と認めたが、3人は「記憶がない」と着服を否定しているという。着服は出庫前の営業所やターミナルでの待ち時間を利用して行い、1日に1050回、10円硬貨の払い出し操作をした運転手もいた。
6月初旬、5人以外の運転手から「出庫前に10円を払い出している」と内部告発があり、払い出しデータが突出していた5人を特定した。【岡崎大輔】
毎日新聞 2009年7月18日 1時54分