ベトナムの枯れ葉剤被害に支援を 「オレンジの日」前に【ハノイ共同】1961年に米軍がベトナム戦争で初めて枯れ葉剤を実験散布した8月10日の「オレンジの日」を前に、ハノイで8日、枯れ葉剤の影響とみられる障害を抱える被害者が困難な実情を訴え、支援の輪を拡大させる啓発イベントが開かれた。 今年3月に米連邦最高裁でベトナムの被害者の賠償請求訴訟が敗訴。直後から、被害者協会や国営紙などが一斉に救済を求めるキャンペーンを開始した。支援者らはオバマ米大統領夫妻に手紙を送るなどしており、国際世論を喚起して実質的な補償を迫りたい考え。 イベントは「正義と心」がテーマ。元ベトナム兵士やその子どもたちら被害者が今も続く被害を報告し、歌や踊りを交え、支援の募金の引き渡し式も実施。グエン・ミン・チェット国家主席も出席した。米国が支援した南ベトナム軍の元兵士は「命令で散布した枯れ葉剤で自分も病気になった。2人の子どもも影響を受け、20代で死亡したのがとてもつらい」と訴えた。 【共同通信】 |
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