群馬大医学部付属病院(石川治院長)は10日、男性の研修医2人と女性の看護師4人の計6人が、新型インフルエンザに感染した疑いがあると発表した。院内での感染拡大を防ぐため、同病院は同日付で危機対策本部を設置するとともに、県や前橋市保健所に届け出た。
同病院によると、6人は消化器外科に勤務し、8日から38度台の発熱などの症状が出て、簡易検査を実施したところ、A型インフルエンザの陽性反応を示した。新型インフルエンザへの感染も疑われるため、感染拡大を防ぐため6人を自宅待機にした。
さらに消化器外科では新規の入院患者について、緊急性のある患者を6人がいた階とは別の階で受け入れるなどの対応を取る。これまでのところ、院内の患者への感染は確認されていないという。
同病院は、新型インフルエンザなどの感染症を専門に診察する感染症指定医療機関になっている。【庄司哲也】
毎日新聞 2009年8月11日 地方版