長野県波田町の町立波田総合病院(杉本良洋(よしひろ)院長)は9日、産婦人科・小児科病棟に勤務する40代の女性助産師が新型インフルエンザ(H1N1型)に感染、別の女性助産師3人も感染の疑いが強いと明らかにした。4人は快方に向かっているが、院内感染の可能性があるとして患者と職員計54人にタミフルを投与、接触の可能性のある新生児4人についても経過観察している。
病院によると、7月31日~今月3日に北海道で研修した同県松本市在住の女性助産師が、出勤した4日、せきの症状が出た。7日の深夜勤務中には39度の発熱があり、遺伝子検査で8日夕感染が確認された。自宅療養中という。同様の症状が出た助産師3人は同病棟で同じ時間帯に勤務していた。同病院は28診療科、職員260人、215病床があり、一日の平均患者数は176人。【高橋龍介】
毎日新聞 2009年8月10日 北海道朝刊