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「飯塚事件」元死刑囚の遺品 DNA鑑定を依頼

 1992年に福岡県飯塚市で女児2人が殺害された「飯塚事件」で死刑判決が確定し、昨年10月に刑が執行された久間三千年(くまみちとし)元死刑囚(執行時70歳)の弁護団が、7月中旬に専門家にDNA鑑定を依頼したことがわかった。遺族に返還された久間元死刑囚の電気カミソリや歯ブラシなどの遺品のほか、久間元死刑囚の妻子の口腔(こうくう)粘膜を提供したという。

 久間元死刑囚は92年2月、小学1年の女児2人(いずれも当時7歳)を殺害して山中に遺棄した疑いで、94年9月に逮捕された。再審開始が決定した「足利事件」と同じDNA鑑定法による結果が証拠の一つとされた。

 飯塚事件では、再鑑定のためのDNA試料が残っていない。弁護団によると、遺品から久間元死刑囚のDNA採取を目指すほか、両親それぞれのDNAを子供が受け継ぐことを利用し、久間元死刑囚の妻子のDNAを比較分析して久間元死刑囚のDNA型の一部を再現するという。こうした手法で、被害女児周辺から採取された血痕のDNA型と対比し、当時の鑑定結果と矛盾がないかどうかを調べることにしている。

2009年8月5日  読売新聞)
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