「さっぽろテレビ塔」などを運営する札幌市の第三セクター「北海道観光事業」(高山裕史社長)は28日、同社事業本部商品事業課マネジャーの男性(42)と同社旅行本部営業課マネジャーの男性(39)、同課の男性社員2人の計4人が、95年ごろから顧客の旅行代金から少なくとも約7900万円を着服していたと発表した。営業課では、元社員の男性(36)が約2854万円を着服していたことが4月に発覚したばかり。同社は刑事告訴する方針。
同社によると、2人のマネジャーは管理職で、今年3月末まで同じ営業課で勤務していた。95年ごろから、団体旅行でバスや宿泊施設を確保できないことが頻繁にあり、バスやホテルの担当者を接待する経費を確保しようとして着服し始めたという。98年以降は、2人の社員も加わり、領収書を偽造して顧客からの旅行代金を着服し、不足分はさらに着服して穴埋めすることを繰り返した。個人的な飲食にも使われていた。【仲田力行】
毎日新聞 2009年7月29日 中部朝刊