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民主、平沼氏地元に独自候補擁立へ 岡山3区

2009年8月9日22時5分

 民主党は9日、平沼赳夫元経済産業相(無所属)が立候補を予定する衆院選岡山3区に、第二東京弁護士会所属の西村啓聡(けいと)弁護士(33)を擁立する方針を決めた。同党は保守系無所属の立候補予定者15人を率いる平沼氏との連携を視野に擁立を見送ってきたが、小沢一郎代表代行の意向で方針転換した。

 党岡山県連の津村啓介代表が9日、記者会見して発表した。小沢氏が10日、岡山市を訪れ、西村氏の立候補表明記者会見に同席する。これにより、同党の公認は270人となり、公認・推薦候補がいないのは5選挙区のみとなる。

 県連によると、今月4日に岡山を訪れた小沢氏が党の支持団体幹部らと協議した結果、6日夜に党本部から県連へ独自候補擁立案が示されたという。小沢氏は党代表時代から保守地盤の切り崩しを図るため、平沼氏との連携を模索。県連も昨年9月、同区に候補を立てず、こうした動きを見守る方針を常任幹事会で確認していた。

 津村氏は9日の会見で「平沼氏との関係が変化したわけではない。選挙後の連携の可能性はある」と説明。しかし、平沼氏は自民党だけでなく、民主党とも距離を置く姿勢を崩さないため、見切りをつけたとみられる。小沢氏に近い参院議員は9日、「小沢氏は新党をつくって協力しようと呼びかけてきたが、平沼氏が決断しきれなかったため、関係を見切ったのだろう」と語った。

 岡山3区には平沼氏のほか、前回比例復活した自民党の阿部俊子氏、幸福実現党の池田恭一郎氏が立候補を予定している。

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