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中国総領事、姉妹都市取り消し示唆報道 豪映画祭で対立

2009年8月8日19時0分

 【クアラルンプール=塚本和人】オーストラリアで開催中のメルボルン国際映画祭をめぐり、中国総領事がメルボルン市長に対し、亡命ウイグル人組織「世界ウイグル会議」主席のラビア・カーディルさんを扱った記録映画の上映を中止しなければ、天津市との姉妹都市関係を取り消すと示唆したと、豪エイジ紙(電子版)が8日伝えた。

 メルボルン市当局者は8日、朝日新聞の取材に対し、市長が先週総領事と会い、映画祭について話し合ったことは認めたが、姉妹都市関係については言及を避けた。

 この記録映画は8日午後、予定通りに上映された。主催者側によると、豪州訪問中のカーディルさんは裏門から会場に入った。会場付近には数十人の中国人やウイグル人らが集まり、数人の警官も配置された。小競り合いが起きるなど一時騒然としたが、けが人などは出ていないという。

 新疆(しんきょう)ウイグル自治区の騒乱をめぐって、中国政府はカーディルさんの関与を指摘している。

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