みんなの党:渡辺喜美氏が結成 「公務員制度改革」公約に

2009年8月8日 18時7分 更新:8月8日 20時30分

「みんなの党」の結党を発表し、渡辺喜美代表(中央)を中心に集まるメンバーたち=東京都内のホテルで2009年8月8日午後5時7分、山本晋撮影
「みんなの党」の結党を発表し、渡辺喜美代表(中央)を中心に集まるメンバーたち=東京都内のホテルで2009年8月8日午後5時7分、山本晋撮影

 渡辺喜美元行政改革担当相は8日、東京都内のホテルで記者会見し、新党「みんなの党」の結成を発表した。党代表には渡辺氏が就き、幹事長職となる党務担当に江田憲司前衆院議員が就任。基本理念として「脱官僚」「地域主権」「生活重視」を掲げ、国家公務員の総人件費を3割以上カットするなど、公務員制度改革を柱とした衆院選マニフェスト(政権公約)もまとめた。

 渡辺氏は記者会見で「自民は官僚依存、民主は労組依存、真に改革できるのは我々だ」と新党の意義を強調した。会見には新党の参加者として、民主党を除名された浅尾慶一郎参院議員や、自民党を離党した山内康一、広津素子両前衆院議員らも同席。政党要件となる「国会議員5人以上(衆院解散時は前職を含む)」を確保した。

 渡辺氏は衆院選後の民主党との連携について「民主党がどう考えるかに左右される。選挙を除き、協力をしていく」と含みを残した。その上で「来年の参院選前には必ず政界再編があり、受け皿になりたい」と語った。今後、全国で20人以上の公認・推薦候補を擁立する方針で、候補者も公募する。

 一方、マニフェストでは、自民党が検討している景気回復後の消費税引き上げを念頭に、「増税の前にやるべきことがある」と指摘。「まず国会議員や官僚が身を切るべきだ」として、(1)公務員の天下り、渡りの即時禁止と違反者への刑事罰の導入(2)国会議員定数は衆院300、参院100にする--などを盛り込んだ。【塙和也】

 みんなの党の第1次公認、推薦候補計15人は次の通り。(丸数字は選挙区、敬称略)

 ◆公認候補

 <秋田>(2)佐々木重人<福島>(4)小熊慎司<栃木>(3)渡辺喜美<神奈川>(4)浅尾慶一郎(8)江田憲司(18)藤崎浩太郎<千葉>(4)野屋敷いとこ(5)田中甲(6)小平由紀<東京>(15)柿沢未途<静岡>(1)佐藤剛<佐賀>(3)広津素子<選挙区未定>山内康一

 ◆推薦候補

 <富山>(3)柴田巧<愛媛>(4)桜内文城

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