「BNNプラス北海道365」は、毎週新たなテーマを設け、読者のみなさんが参加できる「365アンケート」を実施しています。
5月11日から17日までの「365アンケート」は、「国会議員の世襲制限は必要ですか」のテーマで実施しました。期間中、329人の方に参加していただきました。ありがとうございます。
各設問に対するアンケートの結果は以下のとおりです。
(1)世襲制限は必要ですか?
・不要 294票
・必要 30票
・判断できない 1票
(2)必要と答えた方にお聞きします。その理由は何ですか?
・政治家の資質に乏しい世襲議員が多いため 17票
・新たな人材の立候補を阻むことになる 7票
・世襲議員をこれ以上、増やさないため 2票
・その他(自由記述) 4票
①どんなに阿呆でも議員になられては困るから
②親の七光りは時代にそぐわない。
③資質に欠ける人材が少なくない
④各党の認識を明らかにするため
(3)不要と答えた方に伺います。その理由はどのような点ですか?
・ルールを定めなくとも、有権者が選択すれば良い 235票
・一生懸命、議員活動をしている世襲議員もいる 43票
・資金などに余裕のある世襲議員の方が不祥事などの心配がない 4票
・その他(自由記述) 14票
主な意見。
①今はこんなことを争点にしている時ではない
②明らかに憲法違反である。
③憲法違反
④こんなものを選挙の争点にすべきでない
⑤世襲制限は差別行為
⑥憲法で定められた職業選択の自由に反する
(4)世襲議員に関するあなたの意見を自由にお書きください
<世襲制限の必要性を判断できないと答えた方の意見>
「世襲でもいい政治家もいればそうでない者がいる。世襲議員が全部ダメな政治家なのかというのはどうだろうか。それは、嫉みにも聞こえる。むしろ、生り上がりで勘違いしている議員の方が問題かも」
<世襲制限を必要と答えた方の意見>
「生まれ育った環境が『お坊チャマお嬢様』では一般国民の生活は理解できないのでは?金銭感覚も違い、考え方に差がありすぎる。ラーメンの値段もわからないようじゃ困ります」
「他の選挙区に移るべきだと思います」
「政治家は家業じゃないから」
「同じ選挙区からだと選挙のスタートから差が付きすぎていて不公平です。就職活動は親の力、切磋琢磨することが不要、こんなだから国民の気持ちが解らない政治家達でいっぱいになるのではないでしょうか?」
「世襲政治が続けば、古い体質のままの政治が執り行われ、政治だけが経済情勢の変化についていけなくなる。よって、世襲も必要とともに、定年性も必要である。(政治家は50歳定年でも良い)」
「選挙区は地方でも、幼少期から都内の学校に通っており、地域事情に疎いばかりか、強い関心があるとは思えない」
「日本のことをこころから考えて政治家になっているのか疑問に思う。家業として政治家にならなければいけないように考えているのではないか。政治はもちろんのこと、人間としての幅広い勉強をしているのか疑問に思うことばかりです」
「階級化を促進し社会のダイナミズムを奪うことになるからですが、それに加え、政治の劣化が目を覆わんばかりになっています。安倍、福田、麻生、中川昭一氏を見ただけでも明らかでしょう。国民は呆れ果てている始末です」
<世襲制限を不要と答えた方の意見>
「世襲が嫌なら投票しなければいいだけの話。そのための選挙なんだし、立候補は世襲に関係なく出来るべき。今のところ1世議員よりも2世3世の方が優秀な人が多いし。それに世襲でも才能の無いやつは大差で負けて落選する」
「政治家は世襲容認か世襲禁止かの2択にしたいのかもしれないが、問題は候補者の人物が評価できない選挙運動だけで投票させる選挙制度の方にあるはず。 選挙期間中は外に出て一方的に訴える選挙運動を禁止して、候補者全員での長時間の討論会を義務づける制度に変更する方がいい。候補者の本音部分が出るぐらいボロボロになるぐらい長時間。 毎日8時間討論を3か月の720時間あれば、候補者が10人でも1人あたり72時間程度しゃべるから、その人物の本音が出るはず。 NHKの1つチャンネルを選挙討論番組にして毎日8時間生放送再放送2回の24時間放送し、インターネットでも見れるようにする。司会は候補者が順番に行う。そんな選挙番組誰が見るかよって考えるかもしれないが、人がボロボロになるまで長時間長期間討論してるのって、見てておもしろいはずだよ。
用意してきた話題だけですませる現在の選挙制度よりはね。失言癖のある候補者が多い選挙区は特におもしろくなるはず」
「世襲議員が多すぎるのは、望ましい事ではないだろうけれども、その世襲議員が良いかどうかの判断は投票する有権者が決めることであって、このような制限を加えることは、重大な被選挙権の侵害になる。最初は民主党が勝手に、『3親等以内、連続して、同一選挙区』というほとんど意味のない制限であっても、法制化されて『親等以内、10年間、同一都道府県内』などと、だんだん条件が厳しくなっていくと『1000親等以内、1000年間、あらゆる選挙区で』などとなってしまい、日本人は誰も立候補できないような事態になりかねない話なのだ。民主党がすすめる在留外国人への被選挙権の付与とセットで考えると、とても恐ろしい話ですよ」
「正直、今世間は世襲議員の廃止とかどうでもいいだろ。みんなが望んでるのは景気対策で、世襲どうこうは経済立ち直ってからやれ。不況や豚インフルエンザのパンデミックとか日本の危機の時にそんなこと話し合ってる能無しはいらん」
「親の背を見て政治家になるつもりで育った、ある意味政治のエリートを排除し地盤を引き継がせないようにすることで、選挙を優位に進める策だな。民主党は外国人に選挙権を与えようとしているみたいだけど、これが実施されると、三親等ってことだから、外国人も日本の政治家になりやすくなるかもね」
「世襲は地域住民にとっても分かりやすい。地域住民にとってある種のコネクションが維持されるわけだから。それを地盤という。地盤が維持されているというのは、地域住民にとってもなんらかの恩恵があるから。 『地盤禁止』というのは、地域住民の政治に対するアクセスに障壁を設ける行為だ」
「日本国憲法 第22条 何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。第44条 両議院の議員及びその選挙人の資格は、法律でこれを定める。但し、人種、信条、性別、社会的身分、門地、教育、財産又は収入によつて差別してはならない。第96条 この憲法の改正は、各議院の総議員の3分の2以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする。2 憲法改正について前項の承認を経たときは、天皇は、国民の名で、この憲法と一体を成すものとして、直ちにこれを公布する」
「トヨタが今回の難局に創業一族の社長を迎えたように、場合によっては世襲が経済・企業・社会・地域にとってプラスとなる場合も有る。国内に限らず海外でも世襲は少なくない。制限を設定すると、却って小沢さんの政治献金のように脱法行為が横行してしまうのではないだろうか。選挙区を変えれば良いという案も、旧来自民党の落下傘候補と同じで、非常に発想が貧困」
「逆差別。二世議員は頼りないが、職業選択の自由は誰しもある」
「選挙直前になってのこの議論、とっても不愉快です。自民と民主の人気取り競争以外の何物でもない。世襲制が争点だって?冗談でしょッ!小沢さんの秘書逮捕で完全に勢いを失った民主党とそれでもまだまだ下野する可能性が高い自民党が、両者とも争点をボカそうとしているとしか思えません。国民をバカにするにも程がある!次期総選挙の争点は景気回復でしょ?雇用でしょ?社会保障でしょ?医療問題でしょ?...少なくとも世襲制限なんかじゃ絶対にない!」
「子が親と同じ職業を選ぶ理由は様々です。必ずしも『あんないい思いをしているのなら俺も...』というのばかりではないと思いますよ。理想論かもしれませんが高い志と識見を持つ政治家がいて、その政治家が亡くなった場合、息子が父の志を継ぐという使命感に燃えて立候補するというのだってあるでしょう。世襲、タレント、話題の人といろいろな候補者がいたとして、それを判断するのは有権者でしょう。法で立候補を制限するのは、有権者不信であり、被選挙権だけでなく、選挙権も制限する愚策です。民主党はこんなことをいえば一般にうけるなんて思ったのでしょうか」
「そもそも違法でも何でもないし、これが話題になってるのって民主党がクリーンなイメージを回復するためのパフォーマンスなんで興味がない。出馬は自由。嫌なら有権者が落選させる。それだけの事だ」
「世襲と言っても、少なくとも選挙で一定の民意を得て議員になっているのだけど、そういう過程を無視した議論が多くて辟易する。少なくとも、そうした民主主義の基礎もままならない状態では、被選挙権を制限するような立法について議論できる前提がないだろう」
「テレビばっかみて育った奴と、親から本当の歴史を教えられてきた奴とは、政治に向かうスタートラインが違いすぎる。地盤引継ぎ云々より、世襲政治家が多くなるのは当たり前だと思う」
「そもそも、親がある職業についていると、子もそれに類似した職業をする率は結構高い。その家族の考え方・教育・家風・遺伝的要素 などを考えれば、親と同じような能力を身につけ、親と同じような考え方を持ち、親と同じような道を歩む、ということはむしろ当然のことだ。スポーツ選手などを見ても、 ・親子代々スポーツ選手になるケースが多い ・遺伝的なもの(体格・運動神経・精神力) ・教育(スポーツの英才教育) ・家風(親の生活様式や考え方が、スポーツ選手に適している場合がある 政治家も同じことだ。 ・政治家としての資質を、親や家の教育(もしくは家風)として、英才教育的に身に着けている可能性がある ・遺伝的にも政治家に適した資質と、そうでない資質がある可能性がある。繰り返し言うと、世襲そのものが悪ということは無く、むしろ政治家として有能な『家』というのはあり得る。問題にすべきは、地盤を引き継ぐことによる無能議員の輩出を防止する方法がないかどうか、を考えることである」
「選挙を経てる以上、世襲ではない」
「世襲禁止って意味がわからない。というか、わざわざ規制してもらわくても世襲だから嫌だと思ってる奴は選挙で入れなければいいわけで。どこまで国民を馬鹿にしてるんだ?そんなことまでわからん愚民だとでもおもってるのか?」
「世襲っていうけど、農家は後継ぎいないと困るだろ。政治の仕事だって、継続性がないとブツ切れになってしまうぞ。日本の政治家を攻撃しまくって得をするのは、日本の秩序を壊して、上がりだけ持ち逃げしたい外資勢力だけ」
「世襲制限なんかしても今の選挙制度でただの優秀な人が受かる可能性はゼロ。選挙制度の中で世襲だけを批判するのは、タレント議員と組織の利益代表を増やす結果しか生まない」
「世襲じゃないから優秀な保証なんてどこにもないよ。貧乏人は金に必死だから金権政治的な面が増えるのは確実だがな。バランスの問題」
「地元と癒着しやすいとか人脈の悪用とかそれは個人レベルで、世襲は癒着しやすいという傾向程度にしか過ぎないかと。そんなことに大規模な改革っていうのは底引き網で土砂ごと引き上げるように無駄の多い方法じゃないでしょうか。そもそも競争原理が働いていれば腐敗しないなんてことは全く言い切れないわけで、例えば官僚なんて日本随一の出世競争の激しいところであってもあんな感じで腐っていたわけで。 民間企業のGMだとかニュースでやっているようにトップ役員は腐りきって会社潰しましたし、競争原理に敗れ下野した小沢氏が未だに土建と癒着できていたりということを鑑みて、政治腐敗は世襲のせいか?というとそんなことはまず考えられないことで、原因をそこだけに一元化するのは盲目的じゃないかと。 『親の七光だから』という感情論には何ら検討の価値はないですし、単純に考えて世襲制限は政治腐敗に対しての効果が薄くその割に手間がもの凄いとしか思えないです。あと供託金が高すぎるといっても、それでも売名目的の候補がけっこういるこの現状ですし、都知事選は毎度お笑い要員が1、2名くらいいるじゃないですか。それにこういう手合いの選挙活動に使われる選挙カーやらポスターなんかは公費から出されているので、そういった点を加味すると300万という数字はそこまで高額とは言い切れないですし。それにまともな党に所属すれば資金の心配は無くなりますし、あるいは有力者から資金を集められるだけの力があれば300万程度は問題ではないんじゃないかと。余程優秀であればそもそも供託金没収される心配もいらないですし。というか党に所属してもいない政治家がいったい何を変えるとでも言うのか、甚だ疑問ですし。ペレストロイカしたいなら面従腹背しながら権力闘争勝ち上って貰わないと自己満足の児戯でしかないですし」
「ポイントがずれてる選ばれる方が考える話じゃない選ぶ方が考える話」
アンケートの結果は世襲制限を「不要」とする方が約9割の圧倒多数となりました。多くの方々にさまざなご意見(自由記述)を寄せていただきましたが、すべての意見を掲載できないことをお詫びし、併せてお礼を申し上げます。
「365アンケート」は、18日からの1週間、「民主党・鳩山新代表に期待しますか」のテーマで実施しています。ぜひ、ご参加ください。
今週実施のアンケート
http://www.hokkaido-365.com/news/2009/05/post-69.html
アンケート投票画面
https://www.crossmedia-hd.co.jp/cgi-bin/hokkaido-365/enquete/form.cgi