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戦争と女性の人権を考える集い:従軍慰安婦問題知って 来月8日、富山で /富山

 ◇映画と講演

 旧日本軍の従軍慰安婦問題を広く知ってもらおうと、「戦争と女性の人権を考える集い」が8月8日、富山市総曲輪のフォルツァ総曲輪で開かれる。参加費などの収益は韓国・ソウルで計画されている「戦争と女性の人権博物館」の建設資金に寄付される。【青山郁子】

 博物館は第二次世界大戦中の日本軍による従軍慰安婦問題を記憶し、平和を確立する目的で、韓国挺身(ていしん)隊問題対策協議会がソウルの西大門独立公園内に建設を計画。既に資金の半分以上を集めたが、「慰安婦は韓国の恥」などの理由から現地で反対運動が起こり、着工が遅れている。一方で若者を中心に資金集めも続いており、この動きに賛同した富山県内の人権・平和33団体が実行委員会を作り、集いを企画した。

 当日は在日朝鮮人の元従軍慰安婦、宋神道(ソンシンド)さんの闘いを記録したドキュメンタリー映画「オレの心は負けてない」を、午後1時と同4時半の2回上映。宋さんは日本政府に謝罪文を求めて提訴し、03年に最高裁で敗訴が確定している。

 午後2時50分からはアクティブミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(東京都新宿区)の池田恵理子・運営委員長が「引き継がれる記憶と闘い」と題して講演する。

 実行委は5月から事前学習会を開き、今月22日には富山市湊入船町の県民共生センターサンフォルテで3回目を開催。藤野豊・富山国際大准教授が「慰安婦を生み出した政治と社会」のテーマで講演し、東条英機内閣が戦意発揚のため慰安婦を奨励した事実などを資料とともに紹介した。

 実行委代表の堀江節子さんは「戦時中、女性の人権がいかに蹂躙(じゅうりん)されたかを知り、愚行を繰り返さないために、私たちの戦後責任の取り方を問いたい」と話している。参加費は一般1000円、大学生800円、高校生以下無料。詳細は堀江さん(090・5175・3756)。

毎日新聞 2009年7月30日 地方版

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