西松建設(東京都港区)が東京国税局の税務調査を受け、08年3月期までの7年間で約5億円の所得隠しを指摘されていたことが分かった。使途を隠した際に制裁的に課される使途秘匿金課税を含め、追徴税額は約4億5000万円に上る。
関係者や同社が5月に公表した調査報告書によると、同社は99年以降、海外に設立したペーパーカンパニーを通した架空の工事発注などで約9億円の裏金を作った。このうち約3億3000万円を日本に持ち込んだが、約2億6000万円については使途を明らかにしなかった。【石丸整】
毎日新聞 2009年8月6日 東京朝刊