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毒物カレー事件:和歌山で慰霊祭 林死刑囚の刑確定後初

犠牲者をまつった祭壇に向かって手を合わせる住民ら=和歌山市園部で2009年7月26日午後7時32分、西村剛撮影
犠牲者をまつった祭壇に向かって手を合わせる住民ら=和歌山市園部で2009年7月26日午後7時32分、西村剛撮影

 和歌山市園部で98年7月25日に発生した毒物カレー事件で犠牲になった4人の慰霊祭が26日、現場近くの公園で営まれた。地元の園部第14自治会主催で、カレーにヒ素を混入したとして殺人罪などに問われた林真須美死刑囚(48)=再審請求中=の刑確定後、初めての慰霊祭。遺族や被害者らはそれぞれの思いを胸に祭壇に手を合わせた。

 事件では、同自治会の夏祭りでカレーライスを食べた67人が急性ヒ素中毒を発症、うち4人が死亡した。自治会長だった夫孝寿さん(当時64歳)を亡くした谷中千鶴子さん(72)は、「判決が出ても気持ちに変わりはありません」と言葉少なだった。自治会長の川村憲三さん(58)は「最高裁判決が下っても、遺族や被害者の苦しみは変わらない。4人の犠牲者の冥福を祈るこの慰霊祭を通じ、事件が残した傷の深さを改めて心に刻みたい」と語った。【加藤明子、藤顕一郎】

毎日新聞 2009年7月26日 21時06分(最終更新 7月26日 22時49分)

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