2009年8月5日 12時17分更新
首都直下型地震のため、神奈川県にあるアメリカ軍横須賀基地の病院船に収容されたけが人をアメリカ軍の大型ヘリコプターを使って、埼玉県の防衛医科大学校病院に搬送する訓練が、今月30日に初めて行われることになりました。
訓練は、東京都や神奈川県、埼玉県などの首都圏の8つの自治体が参加して行われる大規模な防災訓練の一環として行われます。
所沢市の防衛医科大学校病院によりますと、訓練は、首都直下型地震が起きて都内で多数のけが人が出ているという想定で、けが人を東京・世田谷区にある自衛隊中央病院から陸上自衛隊のヘリコプターで、神奈川県のアメリカ軍横須賀基地に停泊して海上で病院の役割を果たすアメリカ軍の病院船に運び込みます。
さらに、本格的な治療が必要なけが人を、アメリカ軍のCHー53大型ヘリコプターで防衛医大まで転送し、治療に当たるという想定です。
アメリカ軍のヘリコプターが防衛医大に離着陸するのは初めてで、防衛省関係者は、日米間の医療面での防衛協力が進むことになるとしています。