市長のブログから

[C194] 東村山4丁目さんへ
いつもコメントお寄せ頂きありがとうございます。なかなかご返事を書けなく申し訳なく思っています。
さて、7月9日にお送りいただきました、「薄井市議のブログには書き込みできません。」と題するコメントの中に、18歳以下の方の入室をお断りしているサイトの中に直接アクセスできるアドレスが記述されておりました。
18歳以下の方も閲覧する可能性のある本ブログには不適切と判断し、あなたのコメントは削除させていただきます。
2007-07-10
投稿者 : わたなべ たかし

請願人は確かに「18歳以下の方の入室をお断りしているサイト」のリンクを貼りました。リンクを貼ったのは薄井政美議員が活躍していたページです。

なぜ「18歳以下の入室お断り」なのか、「18歳以下の入室お断りサイト」が商品の一つであるこの職業をどう考えるか、この仕事を選択してきた薄井政美氏という人物が市議にふさわしいのか、このような議論を請願人は全くするつもりはありませんが、当日は「提出した請願が一秒も審査されることなく不採択」になったことがショックであり、勢いあまってリンクさせてしましました。薄井氏がらみでなければこのような「18歳以下の入室お断りサイト」をリンクさせることはなかったと考えますが、過ちを犯したのは事実ですので、ここに改めて謝罪いたします。申しわけありませんでした。

いい訳になりますが、薄井氏の前職が明らかになり、そして問題化されるようになってから、「○○○は食べ散らかしてよい」とか「○○○○チェンジは3回まで!」など、請願人の市民生活上、全く目にすることがない表現を度々目にするようになり、「何かに麻痺していた自分がいた」ように思います。請願人が必要としない性風俗産業界の情報を「被曝」しすぎたことも、投稿にブレーキがかけられなかった理由の一つではないだろうか、そう考えてしまいます。(個人的に不必要なものを「被曝」しすぎたといっているのであって、その情報自体を不必要なものであると言ったり、その情報を高レベルな放射能のような有害なものであると言ったりしている訳ではありません)

このように、9日の夜にコメント投稿を行ったのは事実ですが、翌朝7時30分に自民党のK議員に「過ちを犯しました。渡部市長に対し謝罪したいとともに削除をお願いしたいと思います。このようにお伝えください」と電話を入れました。
渡部市長に直接電話で伝えようと思い市役所のホームページを見たところ、市長の電話番号が掲載されていなかったため、面識はありませんが存じ上げている議員にお願いした次第です。(議員の住所と電話番号は市議会のページで公開されています)

さて、ここからは渡部市長側の問題について書きます。
最初に申し上げておきますが、請願人は渡辺市長をやっつけたいと考えている訳ではありません。辞職を要求するつもりなど毛頭ありません。ルールに基づき選挙で勝ったのですから、4年間市長として掲げられた公約を成し遂げて欲しい、そう考えています。

請願人はこのように考えますが、それでも公約やマニフェストを守られない場合には、厳しい意見を申し上げていくつもりです。このことは市長に限ることではありません。市議も同じです。

「気をつけよう 甘い言葉と 民主党」
中川幹事長は演説でこのように請願人が支持している民主党を批判しています。レベルが疑われます。

当選するまでは「市民参加」「情報公開」「議会改革」「福祉の向上」など「甘い言葉」を語っていた候補者も、当選して議員や首長の席に就くや否や「しりません」では済みません。
請願人たち東村山市民は今後も両目を見開いて議員や市長の「約束達成度」を厳しく採点していく必要があります。他市では「議員の通信簿」づくりを行っている市民団体もあります。東村山市でもそんな団体が立ち上がることを期待します。

さて、本題です。結論から言えば冒頭の市長のコメントは、請願人に対する「いじめ」です。謝罪されることをお勧めいたします。
渡部市長の公約にはこのように書かれています。
●虐待防止・いじめ根絶の強化、習熟度別・少人数指導の充実、小中学校の耐震補強の推進
●自治基本条例の制定、情報公開の徹底、市民参加の促進、市民・NPOとの協働の推進

久米川辻を西に数十メートル行った所に、請願人が家族で通った「ますや」という武蔵野うどんの名店があります。
店内ではこんな言葉を目にすることができます。
「たった一言が人の心を傷つける。たった一言が人の心を暖める」
いじめとはこの「傷つけ言葉」を相手にインプットすることです。悪意があろうがなかろうが、インプットされた人間が傷つけばそれは「いじめ行為」です。
請願人はこのことを地方の教育者などに伝えてきましたが、まさか当市の市長にお伝えすることになるとは思いませんでした。文部科学省などにも「いじめを根絶する方法」などを提言していますが、残念ながらレスポンス(反応)はありません。

請願人は6月19日に4件の請願を提出しています。この渡部市長のコメントは7月10日ですから、渡部市長が請願人が市民のために出した4件の請願の存在を知らないはずはないでしょう。

渡部市長はこのコメントで何が言いたかったのでしょう。過ちを認め謝罪した請願人へのコメントを、なぜご自身のブログに掲載し続けたのでしょう。

その理由は単純です。請願人を「やっつけてやろう」と考えたのです。
「勝つということは相手をやっつけることだ」を是とする自民党的戦法そのものです。


それではなぜ「やっつけたい」と考えるに至ったのでしょうか。これは推察ですが、このような行為をたくさん見てきた請願人です。当たっている確率は相当高いと考えます。

議論では請願人に勝てない、そう考えたのでしょう。ですから「立派な理論を振りかざしている請願人氏は、本当はこんな悪いことをする人なのですよ」ということを市民に向け発信したかったのです。その上で「これに懲りて、今後は黙っていてください」と請願人にメッセージを送ってきたのです。

「淵の森の件での宮崎監督と渡部市長との感性の違い」「公益施設よりこども達の安全のために学校の耐震補強を」「西口再開発に関する情報公開を関連部署に指示して」このような投稿に対し、渡部市長は答えきれていませんでした。
請願人は当初から、市長として答えられないのは「渡部たかし」の個人的問題ではないと考えており、市長に何回か市長のブログの「閉鎖」を求めてきました。
そんな経緯があり、渡部市長はこの機会に請願人に対し「黙れ!」と言いたかった、そう推察できると思います。

もちろん、請願人は渡部市長に「悪意」があったとは考えていません。
安倍首相が社民党の福島党首に「(相手が話している時にしゃべるのは)みんなに笑われますよ」と言ったことと同じなのです。
見せしめにするような行為が「してはいけないいじめ発言」であることを理解されていないのです。

渡部市長に申し上げます。
請願人は過去の経験から少々のことでは傷つくという選択をしません。
しかし、です。一般の善良な市民は同じことをされたら間違いなく傷つくという選択をします。
「笑われますよ」発言も同じです。福島党首ですから傷つきませんが、同じ言葉を上司や目上の人に言われたら・・・間違いなく普通の人は傷つきます。「人」とはそういうものです。

「たった一言が人の心を傷つける。たった一言が人の心を暖める」のです。

ご理解いただけたでしょうか。
「いじめている本人が、いじめていることに気が付いていないことこそが、いじめ問題の本質である」そう指摘する専門家もいます。このことを渡部市長に申し上げておきます。

最後に市民参加について苦言を呈します。
請願の無審査や請願者へ人権侵害などは、渡部市長の公約にある「市民参加の促進」「自治基本条例の制定」の精神とは相反するものです。

公約をお守りいただきますよう切望いたします。

※市民参加を保障する自治基本条例は、大和市の条例が素晴らしいと考えております。参考になされることをお勧めいたします。
http://www.city.yamato.kanagawa.jp/bunken/jyourei/