伊賀地域医療体制整備計画検討委員会の第1回会合が3日、伊賀市四十九町の県伊賀庁舎で開かれた。来年度以降の時間外2次救急の診療体制で、診療科別や急性・慢性期別の機能分担など、医師集約化の是非について検討することを確認した。
委員は、伊賀・名張両市長や伊賀地域の3総合病院長など計12人。会長には内田淳正・三重大学長が選任された。内田会長は「整備計画は地域医療の維持に必要不可欠。1年以内をめどに案をまとめたい」とあいさつした。
整備計画では、現状と課題の洗い出し▽伊賀地域医療の将来像と基本方針▽具体案▽計画の推進体制--を盛り込む。
この日の会合では、医療関係者から深刻な医師不足で来年度以降の輪番制維持が困難として、根本的な解決策が必要との意見が相次いだ。病院の統廃合も視野に入れた医師の集約化が必要との意見も出た。【伝田賢史】
〔伊賀版〕
毎日新聞 2009年8月4日 地方版