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食のココロ

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先日、初めて「ホットヨガ」を体験した。あんなきついものだとは、知らなかった。 気温39度の部屋で運動するので、汗だくだく、 1時間に飲む水の量は、1リットル以上。 その時、お店のスタッフに頂いた塩飴が、ものすごく美味しかった。 塩スイーツ等の流行りものとは違う、完璧に実用フードの塩飴…。 そういうものがあることを、知らなかった。


汗だく炎天下に、舐める飴

身体をたくさん使って働く方は、塩からい味付けが好き、というけれど、 動かない、超猫背人間なので、「塩を欲する」という感覚が分からなかった。 この「デスクワーク専用ボディ」でのホットヨガ体験は、 腹筋無理!  背筋無理! 片足で立つポーズフラフラで無理! 筋が伸びないことこの上なし!  超へっぴり腰! だったわけだが、 それでも、汗はドッと出た。 「女子はすごいなあ、あんな辛いことを、涼しい顔でやってるんだなあ…」とひどく感心しながら、塩飴をなめた。

その後、私も健康美人になったるでー! と決心、思いきってヨガ教室に入会したのだが…。
どうも、ヨガ中に、ちょっとだけ頭がクラッとしてしまう。
「塩飴をなめると、体調が保てるのでは?」と思い、ヨガ前後に食べたら、平気になった。
塩飴すごい! と効果を実感。
しかし、うちの近所のコンビニにはあまり売ってないし、教室で買うと、ちと高い。
ちなみにコンビニで売ってた塩飴には、「炎天下に舐める飴!」とでかでかと書いてあった。まさに命を守る飴

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市販の塩飴。活性炭が入っていたり紅塩が入っていたり、いろんな種類がある模様。

あれ…、飴って、砂糖と水で出来てるものだから、塩入れれば、塩飴が自作出来るんじゃないか…? 作れる、作れるぞ! 格安で作れるぞ!! そう考えて、試してみることにした。

レシピのわからないまま、手探りでチャレンジ

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材料は、砂糖と塩、以上。どのご家庭にも、あるものだと思う。 今回は、100円均一ショップで買って、使っていなかった、パキスタンのピンク色の岩塩を使用。ラベルによると「採掘、洗浄、粉砕」しただけの、自然のままのものらしい。

あと、お弁当用の、小さな仕切りを用意してみた。これも沢山入ってて100円。

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レシピが分からないので、少量づつ、慎重に作ることに。

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砂糖と水だけで作る、もっとも単純な飴「べっこう飴」は、砂糖1対水2で、火にかける…らしいので、 それを参考に、砂糖大さじ3杯、水大さじ1.5杯を入れる。

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塩味は加減が肝心なので、なめながら調節してみた。 この量に加えるのだったら、2.5グラムほど(スプーンの先っちょ2杯くらい)が、妥当な気がした。

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中火にかける。

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おお、煮詰まってきた。 ここで、お菓子作り用の温度計があると、飴に最適な煮詰まり温度が分かるらしいのだが…(148度がベストらしい)、温度計がないので、「べっこう飴」方式で、目で確認する。 つまり、いわゆる「飴色」になるまで、待つ。

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この色だ。この色になったら、火を止める。

そして用意しておいた、お弁当用の小分けに、スプーンで流し込む。
(なければ、クッキングシートやアルミホイルに、適当にたらしてもいいと思う)

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しばらく置いて、固まるまで待った。

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ぺろり、と簡単にはがせた。

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完成!! 市販の飴の大きさくらいのものが、7粒ほど出来た。

おそるおそるなめてみる。
……。
おおおおお、市販のものと、遜色ない。
べっこう飴の風味の、こげた香りも、塩味とマッチしてて、いい感じだ!

材料は砂糖と塩。絶対どこの家にも、あるものだと思う。

実はお菓子作りにはまったく自信がなかったので、こんなにアッサリと作れたことに、びっくりした。
私に作れたということは、誰にでも作れる、ということだ。

今回は岩塩だったけれども、普通の塩でももちろんオッケーだと思う。
逆に、ものすごくこだわった素材で作っても、面白いと思う。
(ゲランの塩に、ペルーシュの塩とか…、高級素材で作ったら、どんな味がするんだろう?)

塩飴と水さえとっておけば、とりあえず熱中症の予防にはなる。この暑い夏、数粒持って歩くと、安心だ。

とにかく簡単に作れるので、興味のある方は、是非トライを!

私はヨガに持っていって、なめながら、ひたすら汗を流そうと思う…。よっこらせー!



大塚 幸代

大塚 幸代(おおつかゆきよ)
1972年埼玉生まれ。学生ライターを経て、1996年~2001年まで雑誌『クイック・ジャパン』編集部に在籍、現在フリー。ネット、雑誌を中心に活動。『「ライ麦畑」の正しい読み方』(飛鳥新社刊、共著)発売中。
> 個人サイト 日々の凧あげ通信


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