2008年04月08日

花粉の健康効果

 

「月光仮面」川内康範さん

 

  「世の中の膿みを掃除せよ」

 

 サンデー毎日のA記者やフリーライターのYさんは『月光仮面は誰でしょう』で、メディカルライターの廣海輝明さんは『骨まで愛して』、かくいう私は『闘魂』がカラオケの持ち歌である。いずれも作家・川内康範(かわうち・こうはん)さんが作詞した歌である。

 その川内さんが6日に、入院先の青森県八戸市の病院で亡くなられた。88歳だった。廣海さんとは昨夜、新宿の日本海庄やで5時間ほど、昔話を肴に痛飲した。明日夜もまた、テレビ番組『月光仮面』を見て育った年代の人4〜5人で、勝手に偲ぶことになっている。

 川内さんに知遇を得たのは昭和33(1958)年2月だった。東宝、松竹、大映など当時6社あった映画会社が均等に資本を出して創刊した『週刊映画タイムス』に移ったときで、連載小説を書かれていた。

 商運悪く1年足らずで休刊となったとき、週刊映画タイムスのオーナー松本三郎さんと、作家の尾崎士郎さん、川内さんが話し合い、「世の中の膿みを掃除する」ためのタブロイド判旬刊新聞『蕺草どくだみ』を発行することになった。題字は尾崎さんが筆太い書体で書き、川内さんが主筆・顧問、私が編集長で36年まで務めた。

 近年、最後にお会いしたのは1昨年夏である。その直前に直筆の長いお手紙をいただいたり、アメリカと日本関係や、自民党政権を叱る書なども贈られた。歴代の首相ご意見番として活躍されていた。で、八戸から上京されるとき、定宿としている日航ホテルでお会いし、長い時間、昔話や共通の人の動向などをやりとりした。人生100歳時代でさらなる提言を頂きたいお方だった。心からご冥福をお祈りいたします。

 

   ポーレン(花粉)の健康効果

 

 現在、ポーレンに関する研究は目覚しいものがある。花の世界だから、と思われるだろうが、地質学や遺伝学、気象学、生物学などが関わっている。

 さらに食品としては栄養学、農業生産学、医学薬学などにも幅広く、研究が進められている。これらを総称して、パリノロジー(花粉学)とよんでいる。

 ポーレンは、化学薬品でも破れないほどの強固な外殻に覆われていることで知られている。そこで、ポーレンの栄養素の体内吸収率をより高めるためには、この外殻を人工的に破壊することが重要な研究テーマとなっている。

 前に記述したナノテクノロジーが注目される所以である。

 また前に、ポーレンがローヤルゼリーのもととなっていることを記述したが、ポーレンの栄養成分の具体的な含有量と、その生理効果については、次の資料を拝借しよう。

 

ビタミンの含有量の比較(ug./100g試料)

 

         ポーレン ローヤルゼリー ハチミツ 牛乳

 

ビタミンB1   1560     690     5.5  40

 

ビタミンB2   1330    1390      20 150

 

ニコチン酸   11610    5980    100  200

 

パントテン酸   1730   22000    100

 

ビタミンB6     880    1220    300

 

ビタミンB12    −−             −−

 

ビタミンC    49200    ―‐     2400  2000

 

ビオチン      620      114    6.6

 

葉酸       1560       40      3

 

アセチルコリン   ――    95800   1400

 

イノシトール    900mg  11000    ――

 

         玉川大学昆虫学研究室刊「ローヤルゼリー」より

 

 

ポーレン(花粉)の成分

ポーレンの成分     %

ポーレン中のビタミン類

水分       11.5

タンパク質    21.5

炭水化物     25.5

ミネラル      2.5

その他      39.0

B1・B2

C・D・E

ニコチン酸

パントテン酸

 

 ポーレンについては多くの生化学者が、その神秘を解明しようと取り組んできた。ポーレンには平均してタンパク質が2030%、アミノ酸は40%が含まれていることが明らかにされている。アミノ酸がこれほど豊富に含まれている自然物は他に見あたらないと記述している書もある。ビフテキ、鶏卵、チーズなどと比べると、5〜8倍になり、日常生活の食事に欠かせないアミノ酸を、そのまま食べて吸収することが可能だという。

 

 

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yu_kenbi at 20:11 │Comments(7)TrackBack(0)この記事をクリップ!

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この記事へのコメント

1. Posted by shinok30    2008年04月09日 05:20
>ポーレンには平均してタンパク質が20〜30%、
>アミノ酸は40%が含まれていることが明らかにされている。

タンパク質はアミノ酸で構成されています
「タンパク質が20〜30%」で「アミノ酸は40%が含まれている」って
ちょっと意味が分からないんですけど……

例えば,(財)日本食品分析センターの栄養成分析でも採用されている
http://www.jfrl.or.jp/modules/contents2/content/index.php?id=29#a01
「ケルダール法によるタンパク質の定量」の原理は,
全窒素量を定量した結果をタンパク質に換算するので,その中にはアミノ酸分析で定量される分も含まれるハズです
>ケルダール法による粗タンパク質の定量
http://gakuen.gifu-net.ed.jp/~contents/kou_nougyou/jikken/SubShokuhin/10/index.html
2. Posted by shinok30    2008年04月09日 05:23
ケルダール法やデュマ法は「全窒素がタンパク質に由来する」という仮定を元にしているので,
「タンパク質量を多く見積もることがある」という指摘はありますが,
http://www.nikkei-science.com/topics/bn0710_3.html
逆に,タンパク質量がアミノ酸量よりも「大幅に低く」算出されるなんてあり得ないのではないですか?

(財)日本食品分析センターで分析したという
ナノピュアの成分分析の結果を見ても,
http://image.blog.livedoor.jp/yu_kenbi/imgs/e/b/ebcb8923.jpg
http://blog.livedoor.jp/yu_kenbi/archives/276163.html
タンパク質は23.9(%=試料100g中のg量,以下同)でアミノ酸の合計は20.3%になっています

このようにアミノ酸量はタンパク質量よりも少し低くなるというのが妥当な分析結果だと思いますよ
3. Posted by shinok30    2008年04月09日 05:25
そもそも自動分析によるアミノ酸分析自体,
http://www.jfrl.or.jp/modules/contents2/content/fpdf/063.pdf
上記のケルダール法等による分析結果を元に
窒素量が一定になるように希釈(または濃縮)した試料を
(pH2.2のクエン酸ナトリウム緩衝液でpH調整後)
440,570,640mμの3波長で測定した吸光度を
標準アミノ酸試料によって記録されたピークの面積と比較することによって,
各々のアミノ酸を定量するわけですから,
アミノ酸量がタンパク質量よりも大幅に多いとすれば,
試料の調整ミスの可能性が高いのではないでしょうか?

繰り返しお聞きしますが,
>アミノ酸は40%が含まれていることが明らかに
した分析結果は,
誰が,どのような方法で分析したもので,どこに公表されて,いますか?
4. Posted by shinok30    2008年04月09日 05:28
>アミノ酸がこれほど豊富に含まれている自然物は他に見あたらないと記述している書
>もある。ビフテキ、鶏卵、チーズなどと比べると、5〜8倍になり、日常生活の食事
>に欠かせないアミノ酸を、そのまま食べて吸収することが可能だという。

その「5〜8倍に」の根拠が分かりません
例えば,鶏卵のタンパク質は12.3%あります
>鶏卵・全卵−生
http://cgi.members.interq.or.jp/sapphire/satoshi/cgi-bin/nutrition/database.cgi?sline=1592&print=1&keys1=12004&tid=list1

>ポーレンの成分     %
>水分       11.5
>タンパク質    21.5
よりもタンパク質が少ないのは水分を76.1%も含んでいるためで,
水分4.5%まで乾燥させた鶏卵なら,タンパク質量は49.1%もありますね
5. Posted by shinok30    2008年04月09日 05:30
>鶏卵・乾燥全卵
http://cgi.members.interq.or.jp/sapphire/satoshi/cgi-bin/nutrition/database.cgi?sline=1597&print=1&keys1=12009&tid=list1

また,何度も指摘しているように,鶏卵に含まれる必須アミノ酸のバランスは
「ナノピュア」のような花粉食品よりもはるかにすぐれていますし,
>鶏卵・全卵−生
http://cgi.members.interq.or.jp/sapphire/satoshi/cgi-bin/nutrition/database.cgi?sline=1592&print=1&keys1=12004&tid=list2
>鶏卵・乾燥全卵
http://cgi.members.interq.or.jp/sapphire/satoshi/cgi-bin/nutrition/database.cgi?sline=1597&print=1&keys1=12009&tid=list2
花粉食品を毎日50gも摂るのは大変ですが,鶏卵一個(50g)摂るのは簡単ですよね
6. Posted by shinok30    2008年04月09日 23:53
>ビタミンの含有量の比較(ug./100g試料)
>ポーレン ローヤルゼリー ハチミツ 牛乳

牛乳なんてほとんどが水分ですからね
花粉のような含水率の低い食品と試料100gあたりで比べたら
たいていの栄養素は低くなります
「乾燥食品の栄養トリック」という健康食品屋が常套する詐術ですね

例えば,牛乳のタンパク質は3.3%ですが,海苔は40%近いですし,ビタミンもミネラルも桁違いに多いですよ
>普通牛乳
http://cgi.members.interq.or.jp/sapphire/satoshi/cgi-bin/nutrition/database.cgi?sline=1611&print=1&keys1=13003&tid=list1
>あまのり・ほしのり
http://cgi.members.interq.or.jp/sapphire/satoshi/cgi-bin/nutrition/database.cgi?sline=887&print=1&keys1=9003&tid=list1
7. Posted by shinok30    2008年04月09日 23:54
しかし,牛乳を200g摂るのは簡単で,コップ一杯飲むだけですが,
花粉を200gも摂るのは大変でしょう?

以前,縁起だるまさんが言っていたように,
>問題は、「含有率」ではなくて摂取できる「量」
>もしくは「体積」と必要量あたりの「価格」なのです。

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