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エキスポランド:8月にも跡地取得交渉 燦キャピタル社長

燦キャピタルマネージメント・前田健司社長=大阪市北区で2009年7月27日、竹内紀臣撮影
燦キャピタルマネージメント・前田健司社長=大阪市北区で2009年7月27日、竹内紀臣撮影

 米映画大手パラマウント・ピクチャーズが2月に閉園した遊園地「エキスポランド」(大阪府吹田市)跡地にテーマパーク構想を16日に発表した。パークを実質運営する不動産ファンドの燦(さん)キャピタルマネージメント(大阪市)の前田健司社長は27日、毎日新聞のインタビューに応じ、パラマウントの創業100周年に当たる12年夏の開業を目指し、8月にも土地取得や資金調達の準備に入る方針を明らかにした。

 前田社長によると、パラマウント側から08年8月に「関西でテーマパークの候補地を探している」と打診を受け、周辺に大都市を抱えて交通の便もよいエキスポ跡地を「世界トップの好立地」と判断したという。大阪府の橋下徹知事が「エキスポ跡地に集客力のある施設を誘致すべきだ」と発言するなど、進出環境が整ったことから構想を発表した。

 約20ヘクタールのエキスポ跡地の取得については、「保有する日本万国博覧会記念機構や大阪府にお願いしていく」と言い、来月にも府などと交渉に入る。また、エキスポ跡地の南側にある遊休地なども取得し、全体で約40ヘクタールの敷地を準備する。遊戯施設や劇場、ホテルや会議場、スパ、商業施設など5ゾーンに分けて展開する案を検討している。年間来場者は800万人程度を目指し、パラマウントで初となる本格的なテーマパークにするという。

 総開発費は約1250億円を見込んでいる。資金集めについては「関西の大手企業からの支援金500億円程度を自己資金とし、残りを金融機関から借り入れる計画」とした。【清水直樹】

毎日新聞 2009年7月28日 2時30分(最終更新 7月28日 9時45分)

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