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【グローバルインタビュー】中国は真相を隠している ラビア・カーディル氏(上) (1/4ページ)
来日した在外ウイグル人組織「世界ウイグル会議」のラビア・カーディル議長は7月29日、東京・内幸町の日本記者クラブで行った記者会見に続き、産経新聞のインタビューに応じた。この中でカーディル氏は、中国新疆ウイグル自治区で起きた「ウルムチ暴動」について、「中国政府は真相を隠している」と強調し、国連などによる事件調査を訴えた。カーディル氏の主な発言を2回に分けて報告する。(長谷川周人)
訪日実現の意義
まず私がインド政府に渡航申請を行い、これが却下されたと伝えられて物議を醸しているが、まったくの誤解だ。私はインドに行く考えもなく、ビザ(査証)を申請した事実もない。中国の作り話だ。
対する(事件後、初の外遊となる)今回の日本訪問で、日本政府がビザを発給したことは、ある意味で私たちへの支持といえるだろう。悲惨な状況を理解し、われわれの主張を日本のみなさんに伝える道を作ってくれたことに感謝している。
同時に日本はビザ発給で中国政府に一つのシグナルを与えた。ウイグルは誰も相手にしない民族ではない。日本人もちゃんと見ていますよ、というシグナルを中国に送ったことになり、訪日は非常に意義がある。中国は日本にもオーストラリアにも、世界中で(議長の)ビザを発給しないよう圧力をかけているが、日本は今回、独立主権国家として中国の指図は受けないという意志を伝えたことにもなる。
欧米各国は今、ウイグルの問題に冷たい態度をとっているが、訪日実現は彼らが考えを改める一つのきっかけとなり、国際社会に対して重要なメッセージを送ったことにもなると思う。
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