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【グローバルインタビュー】中国は真相を隠している ラビア・カーディル氏(上) (2/4ページ)
日本人への訴え
ウイグル人を忘れることなく、助けてほしい。事件の詳細を明らかにするため、日本はウイグルの問題に積極的に関与してほしい。今回の日本滞在で私は、日本独自の調査団をウルムチに派遣するよう求めた。そして国連調査団の現地派遣を実現する外交努力を訴え、不当に拘束されたウイグル人の釈放するため、中国に働きかけるよう要請した。
デモに参加した約1万人のウイグル人が一晩で消えてしまったのだ。多くの人々が拘束され、投獄されるような事態は、この21世紀にふさわしくない信じられない出来事であり、日本はこれを理解し、中国に問いかけてほしい。
事件の発端
そもそも、今回の事件の発端は、6月26日の深夜、東トルキスタン(同自治区)から広東省に強制移送させられたウイグルの若者たちが、鉄棒などを持った漢人(漢族)の襲撃を受け、大勢が死亡、100人を超える人が負傷した事件だ。これをきっかけにウルムチで7月5日、犯人の責任の追及を政府に求めるデモが起き、悲惨な事件へ変身していった。
この経緯は、日本のみなさんによく理解してほしい部分でもあり、詳しく説明したい。
広東省事件発生後、1週間以上がたっても中国当局は犯人を捕まえるどころか、まともなコメントすらしない。これがウイグル人の反発を呼び、5日、ウルムチで学生が自治区政府の責任を追及する平和的なデモを行った。
しかも彼らは、中国による植民地支配が続く過去60年間に起きたデモの中で初めて、中国の紅い旗(国旗)を手にした。これはデモは反政府運動ではなく、話し合いに応じてほしいという意思表示であり、あくまで広東省で起きた事件の責任追及を求めるためだった。
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