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【グローバルインタビュー】中国は真相を隠している ラビア・カーディル氏(上) (3/4ページ)
中国共産党は「民族団結」「民族融和」「少数民族への優遇政策」などと宣伝する。にもかかわらず、なぜ政府は広東省の事件を見て見ぬふりをするのか。
それを説明してほしいとデモは平和的に始まったわけだが、デモ隊には私服警官が潜り込み、暴動を呼びかけた。しかも、いきなり学生指導者たちを逮捕し、暴力をふるった。この理不尽な態度に近くにいた一般のウイグル人が怒り、デモ隊は3〜4時間の間に1万人近くに膨れあがって、物を壊したり、火をつけたりという事態になった。
ところが、警官はこうした行為を止めようとはせず、周囲を包囲し始めた。その狙いはおそらく、現場の混乱ぶりを写真やビデオに撮り、ウイグル人の行為を「証拠」として残すためだろう。
無差別発砲
さらに暗くなった現地時間の夜9時すぎ、ウルムチ市内がいっせいに停電し、電気が消えた。この瞬間、あちこちで銃声が聞こえ始めたという。私たちがつかんだ情報によれば、停電とともに無差別発砲が市内数カ所で始まり、真っ暗闇の中、4〜5時間にわたって機関銃の銃声が鳴り続けた。
集まった人々は殺されたか、どこかに連れ去られたのだろう。いずれにしても、たった一晩でここにいた1万人近いウイグル人が消えた。その人たちはどこに行ったのか? 死体はどこにあるのか? いずれにしても、朝になると現場はきれいにかたづけられ、数カ所に漢人の遺体が置かれてあった。
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