【国際】外国新聞の閲覧、中国空港で禁止2009年8月1日 夕刊 【上海=小坂井文彦】中国各地の空港にある航空会社ラウンジで、日本など外国の新聞を、乗客に提供することが中国民用航空局によって禁止されたことが分かった。ウルムチ暴動や「世界ウイグル会議」のラビア・カーディル主席の訪日など、中国政府が好まない報道が各国で相次いでいることへの措置とみられる。 同局が出した「新聞出版総局が中国内で発行を許可する出版物以外を提供してはならない」との通達文書を、各空港の責任者が各航空会社担当者に提示し指示した。上海浦東空港の日系の航空会社1社だけで1カ月間で、ビジネスクラスやマイレージを利用した乗客ら約1万人がラウンジを利用する。 中国当局はしばしば、国外から航空便で届く新聞の配布を差し止めている。フランスの新聞が度々、チベット仏教最高指導者のダライ・ラマ14世の写真を掲載していることにも、不快感を示しているという。最近では5〜6月、天安門事件20年に絡んだ民主派の記事を掲載した香港紙の宅配や、日本の新聞のホテルでの販売が禁止された。
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