デザイナーの緒方義志さんが手掛けたコスチュームは、黒と金を基調にした牛革の振り袖着物。丈は腰までしかなく、その下はピンクの下着にガーターベルトとストッキング。着物の金色の水玉は金箔、大きな帯は西陣織、つめは漆塗りだ。 「斬新で衝撃的です。漢字1文字で表すなら『新』ですね」と言う宮坂は、東京都出身の25歳。2006年、世界第2位に輝いた知花くららの活躍に触発されたという。 今年5月、日本代表に決定した瞬間は「頭の中が真っ白になりましたけど、すぐに、世界でもナンバーワンになりたいって思いました」という前向きな性格で、世界一への自信は「あります」ときっぱり。 07年には森理世が世界一になった日本。頂点を目指す戦いはすさまじく、宮坂もこの2カ月間、朝5時半に起きてランニング、朝食後はジムへ。午後はスピーチ、英会話、ウオーキング、ダンス。夕食後もメークや世界情勢などを学ぶ生活を送ってきた。各専門スタッフがいて、宮坂を支えるチームが組まれている。 食事は野菜中心で、1日2リットルの水を飲むように心掛けているという。 「毎日、自分が変わっていくのが分かって楽しかったです」とにこやかに語る宮坂は、8月1日にバハマ入り。大会はその時点から始まっていて、現地では1人でメークやスタイリングをこなす。最終選考会は同23日。 大会が終わったらまず何をしたい?と聞かれると、「焼き肉が食べたい」と素直な笑顔が出た。
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2009 山梨日日新聞社 THE YAMANASHI NICHINICHI SHIMBUN.
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