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今年も、小選挙区制が民主主義を破壊する!

遊牧民(へいこうせん「平和と公正の選択を求めるネットワーク」)です。

みなさん、想像してみてください。
ある国の国会議員の定数が100人だったとします。
選挙が行われました。

A党は、全体の38パーセントの票を得ました。
単純に考えると、定数100人で、38パーセントの得票ですので、当選した議員は38名と云うことになります。これが公正で公平な民主主義での選挙です。

ところが、A党は、38パーセントの得票にもかかわらず、61名が当選しました。残り62パーセントの得票は、39名が当選しただけなのです。
これは、どう考えても、公正ではないし、公平でもない、民主主義なんかじゃない!

この「ある国」とは、どこかご存知でしょうか?
そうです、我らが愛すべき日本国なのです!
え? 明治時代? とんでもない、今の日本の選挙の話しなのですよ!

さて、「票」じゃなかった、「表」をご覧ください。
この「表」は、前回の衆議院選挙(総選挙とも云う)の結果をもとに作成したのです。

前回の衆議院選挙とは2007年9月11日の、そう、あの忌まわしい「911選挙」なのです。
こねずみ純一郎率いる「自民党が圧勝」しました。

「改革を止めるな! 改革を止めるな!」
「郵政民営化をすればすべてうまく行く!」
ワンフレーズ・デマを飛ばしまくっての勝利でしたが、さて、郵政民営化をしたけども、すべてうまく行きましたでしょうか?
何もうまく行ってない! それどころか、すべてがひどくなってきた!

「自民党が圧勝」と書きましたが、マスコミがそういう風に報道しました。
でも、この「表」を見れば明らかですが、「911選挙」での自民党の総得票率は、約38パーセントだったのです。圧勝なんかしていない。
しかし、当選者の占める割合(議席占有率)は、約61パーセントでした。

では、なぜ約38パーセントの得票なのに、約61パーセントの議席を取れたか?
これが、小選挙区制のマジックなのです。
小選挙区制のマジックとは〜
1、一見、民主的に見える(選挙だから)
2、比較第1党が勝てるようになっている(定数1名だから)
2、比較第1党が4割の得票で、6割の議席を獲得できる仕組みになっている(同一選挙区での対立候補者が多ければ多いほどそうなる)

どうです、いかがですか?
小選挙区制って、公正じゃないし、公平でもないし、民主主義でもないでしょう?

ちなみに、2007年9月11日の衆議院選挙では〜
自民党は、113議席も得をしています。
民主党は、36議席の損。
公明党は、33議席の損。
共産党は、26議席の損。
社民党は、19議席の損。

例えば、共産党は9議席しか取れなかったが、得票率を公正に議席に反映させたなら、35議席取れているのです。
同様に、社民党は7議席しか取れなかったが、得票率を公正に議席に反映させたなら、26議席取れているのです。
共産党が35議席、社民党が26議席、足せば61議席にもなり、議案はおろか、予算も共同提出できるんです。

しかも、前回の選挙で当選した共産党や社民党の議席のほとんどが、わずかに残っている比例代表区での当選なのです。

その、わずかに残っている比例代表区も自民党や、民主党が議席削減や廃止を今度の選挙の公約にしています。まさに、民主主義の廃止です!

得票率を公正に議席に反映させるにはどうするのか?
それは、小選挙区制を廃止し、比例代表制にすることが一番です。
もしくは、以前の中選挙区制でも、ある程度の民意は反映できます。

この、小選挙区制を導入したのが、今の自民党と民主党のほとんどの議員たちです。特に、民主党の小沢さんは、小選挙区制信者なのです。

アホウ総理が、解散総選挙を渋っているのも、今回の選挙では比較第1党に、民主党がなりそうだからなのです。

みなさん、日本に民主主義を!
小選挙区制を廃止して、比例代表制にしよう!

議席定数削減よりも、政党助成金の廃止を!
(政党助成金については、平和系の方にも耳障りな方もいらっしゃいますので、後日に論じさせていただきます)

最後に、遊牧民からの偏ったご提案を〜
・・・だから、「今こそ、日本共産党♪」

どうぞ、よろしくお願いします。

★遊牧民★
携帯090-8192-3790

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