高松市民病院(高松市)が、法定労働時間を延長する際に労使間で結ぶ「三六協定」を締結しないまま、医師を残業させていたとして、今年3月、高松労働基準監督署から是正勧告を受けていたことが分かった。
同病院によると、今年2月に立ち入り調査を受け、3月2日に勧告を受けた。対象の医師は27人(勧告時点31人)で、現在、毎年9月に更新する協定の対象者に、医師も含めることを同市職員労働組合病院分会と交渉中という。
同病院は同組合と協定を結んでいるが、医師は、香川大や徳島大などから数年間単位で派遣されることがほとんどのため組合に加盟しておらず、これまで一度も協定を結んだことがなかった。同市立の香川病院と塩江病院も同様の状況だったため、現在交渉を進めている。いずれも残業代の不払いはないという。【中村好見】
毎日新聞 2009年7月30日 地方版