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道内

紋別病院移管 道が月内合意断念 医師確保のめど立たず (07/30 09:18)

 経営が悪化している紋別市の道立紋別病院(220床)を同市など網走管内5市町村の広域連合に移管する協議で、道は29日、当初、月内を予定していた移管基本合意を断念した。5市町村が移管の条件として道に求めていた医師確保のめどが全く立たないためだ。合意は大幅にずれ込む見通しで、道と地元が目指す来年4月の移管は難しい状況になった。

 紋別市と滝上、雄武、興部各町、西興部村の5市町村長は高橋はるみ知事に病院移管を今年4月に正式提案。その際、《1》移管後から病院の移転・新築工事完了後10年間の赤字補てん《2》移転・新築工事費の全額補助《3》医師確保−など9項目の条件を提示した。

 同病院は、道が地域センター病院に指定しているが、常勤医師は現在10人。整形外科医や循環器内科医を欠き、高度な治療が必要な2次救急患者の夜間・休日の受け入れを原則中止せざるを得ない状況だ。5市町村は移管までに常勤医を新たに5人前後確保するよう道に求めていた。

 道は、道内の医大病院などに医師派遣を要請しているが、整形外科医などは全道的に不足しているため、医師派遣の確約は得られていない。

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