県は28日、防災ヘリに医療スタッフを乗せ、夜間から早朝にかけて「ドクターヘリ」として救急現場に派遣する新たな運用を始めた。既に専用のドクターヘリ1機があるが、医療スタッフやパイロットの確保に膨大な費用がかかるため、日中の運用に限られていた。夜間も待機する防災ヘリを活用することで、24時間体制となった。
県医療整備課によると、防災ヘリのドクターヘリとしての運用は、日没30分前から翌午前8時半まで。要請を受けると、川島町の県防災航空センターを出発し、日高市の埼玉医大国際医療センターで医療スタッフを乗せて目的地に向かう。夜間の着陸可能場所は両センターを含め12カ所。ドクターヘリは、08年度は137回、今年度は今月27日までに52回出動している。【山崎征克】
毎日新聞 2009年7月29日 地方版