報道各社の世論調査で麻生内閣の支持率が10%台まで急落していることについて、閣僚からは16日午前の記者会見で、「鳩山邦夫総務相が辞任したことが影響した」などの声が相次いだ。日本郵政の社長人事問題で「なぜもっと早く決断できなかったのか」など、麻生太郎首相の対応を批判する声も出た。
小渕優子少子化担当相は「鳩山前総務相と(日本郵政の)西川善文社長とどちらが辞めるか、辞めさせるのかという話があったが、そのあたりが分かりづらい。今後どうしていくのかというところが十分伝わってこない」と一連の政府の対応を批判。首相に説明責任を果たすよう求めた。石破茂農相も「なぜ、こういう判断をしたかさらに説明することで国民の理解が進むことを私個人として期待したい」と述べた。
塩谷立文部科学相は「もっと早急に閣内が一致して判断すべきだった」と日本郵政の社長人事問題での対応の遅れを批判した。
首相側近の甘利明行政改革担当相は「わが身を犠牲にして首相を支えなければいけない側近メンバーが、結果として逆の対応になってしまっているのは残念」と語った。
毎日新聞 2009年6月16日 東京夕刊