世界ボクシング協会(WBA)ライト級タイトルマッチ12回戦は25日、アフリカ南部ナミビアの首都ウィントフークで行われ、挑戦者で同級13位の嶋田雄大(ヨネクラ)はチャンピオンのパウルス・モーゼス(ナミビア)に0−3の大差の判定で敗れ、37歳11カ月での日本人最年長王座奪取はならなかった。モーゼスは初防衛。
試合会場はウィントフーク市内のホテルの敷地に仮設されたテント内。南半球は真冬で、気温は3度程度だったが、約3千の客席は満席となった。
ナミビアではボクシングはサッカーに次ぐ人気スポーツで、この日の世界戦への関心も高く、新聞は連日のように1面トップで報道。試合にはナミビア独立の父とされるヌジョマ前大統領もリングサイドで観戦し、客席から万雷の拍手で歓迎された。
場内は吹き鳴らされるラッパや口笛で前座試合から盛り上がり、ボクシング熱の高さがうかがえた。(共同)