アハマディネジャド大統領の第2期政権始動を8月上旬に控えたイランで、大統領と最高指導者ハメネイ師の間にきしみが生じている。第1副大統領の人事取り消しを命じた最高指導者に大統領がすぐ応じなかったことが判明。大統領寄りの保守系紙も批判に転じた。大統領が情報相らを解任するなど、保守派陣営内の亀裂が広がっている。
大統領が16日に次期政権の筆頭の副大統領に任命したラヒム・モシャイ氏について、ハメネイ師は直後の18日に撤回を命じる書簡を水面下で送った。大統領は書簡が24日に公開されたことで撤回に応じたが、直後にモシャイ氏を大統領府長官に任命するなど抵抗した。(07:00)