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【国際】

イラン3閣僚更迭 報復人事か権力闘争激化も

2009年7月27日 朝刊

 【カイロ=内田康】イランの衛星放送プレスTVのウェブサイトによると、アハマディネジャド大統領は二十六日、モホセニエジェイ情報相、サファルハランディ文化・イスラム指導相、ジャフロミ労働・社会問題相の三閣僚を更迭した。

 地元各メディアは、更迭の理由についてモシャイ副大統領を第一副大統領に昇格させる大統領の人事を批判したためと報道。モシャイ氏は二十五日、辞意を表明したが、その報復として、大統領が三閣僚を更迭した可能性がある。大統領が閣僚の半数以上を更迭するとの憶測も出ており、政権を支える保守強硬派内の権力闘争がさらに激化しそうだ。

 モシャイ氏は昨年、「イスラエル国民はイランの友人」と発言。今月中旬に昇格人事が発表されると、保守強硬派聖職者らが大統領を批判した。最高指導者ハメネイ師も人事撤回を大統領に求めた。

 

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