【テヘラン=松尾博文】イラン大統領府は26日夜、モホセニエジェイ情報相の解任を正式発表した。地元メディアが報じたサファルハランディ文化・イスラム指導相らほかの3閣僚の解任は否定した。情報相らは22日の閣議で第1副大統領の任命をめぐってアハマディネジャド大統領と口論になり、途中退席したとされる。
政府系や大統領に近い通信社などは26日一斉に、大統領が情報、文化・イスラム指導、保健、労働・社会問題の4閣僚を解任したと報じた。メディアなどを統括する文化・イスラム指導相は数日前に省内で退任の式典も終え、後任も決まっていたとされる。閣内の亀裂露呈を警戒した大統領が解任を急きょ撤回した可能性がある。(12:37)