私は以前、ディズニーランドに勤務していました。残念なことにホスピタリティマインドの少ない私は、転職するまでの8年間、一度もパーク内で働くことはありませんでしたが、いつも同期や先輩から素晴らしいディズニーサービスの話を聞いていました。
今日は、その中からゲストから送られてきたゲストレターをご紹介します。
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今月、数年ぶりに主人とディズニーランドに遊びに行かせていただきました。実はこの日は、1年前になくした私たちの娘の誕生日、そして命日でした。身体がとても弱かったために、生まれて間もなくこの世を去ってしまい、主人と二人、ずいぶん長い間、深い哀しみにおりました。助けて上げられなかったこと、何一つ我が子にして上げられなかったこと、いまでも悔やんで仕方ありません。
生まれてきたら、このディズニーランドに連れてきて上げたいという私たちの夢も果たすこともできず、主人と話し、この日、娘の供養のために来ることができました。
事前にガイドブックを見て、かわいいお子様ランチがあることを知り、娘に食べさせてあげたいと思い、ワールドバザールにあるイーストサイド・カフェに入りました。本当は8歳以下でないと注文することができないものでしたが、お店の方に事情を話すと、快く注文を聞いて下さいました。そして隣の4人掛けのテーブルに子供用のイスまで用意してくださって、「3名様、こちらにどうぞ」と席を移してくださったのです。「本日はよく来てくださいました。ご家族で楽しんでいってくださいね」と、まるで我が子がここに一緒にいるように私たちをもてなしてくださり、主人も私も感激で胸がいっぱいになり、涙があふれてきました。娘を亡くしてからはじめて、「親子3人でいる」ということを味わわせてくださって、本当に感謝しております。娘が生きていてくれたらどんなに幸せだったろうという思いでいっぱいです。
お店の方々にとても親切にしていただき、そしてかわいいお子様ランチも食べることができて、娘もさぞ喜んでいたと思います。 思いもよらぬ皆様の温かなおもてなしのおかげで、とても良い想い出ができましたし、娘のためにも、とても良い供養ができたと思います。親子3人で楽しいひとときを過ごさせていただきまして、本当にありがとうございました。あの時のお礼を言いたくて手紙を書かせていただきました。
娘は天国へ行ってしまったけれど、私たちのかけがえのない大切な宝です。これからも愛し続け、一生ずっと一緒に生きていこうと思います。また娘を連れて遊びに行かせていただきます。ステキな夢を見れる日を楽しみにしています。
スタッフの皆様、日ごとに寒さが加わってまいりますので、お体を大切に、これからも私たちのために頑張ってください。では、さようなら。
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うーん、人を惹き付ける力、それはアトラクションではないのかも知れません。人の心が人の心と結びついて、本当のホスピタリティが醸成され、愛される存在になるのではないでしょうか。
今の会社にとってのホスピタリティって、何だろう?
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